ビジュアルコンテンツクリエーターでありマーケットプレイスのGetty Images(以下、ゲッティイメージズ)は、食品・飲料業界のビジュアル表現に関するトレンドや現代の日本人男性の意識を、独自の調査「VisualGPS」の結果とともに発表した。
食品・飲料業界で高まる「ウェルネス」への関心
「ウェルネス」への関心は食品・飲料業界において高まっており、広告ビジュアルにも変化が求められている。
中核的側面(身体的、精神的、心理的、感情的、社会的、環境的)に基づくウェルネスの世界基準と比較すると、日本はウェルネスとライフスタイルに関して独特の視点を持っている。日本文化において、男性は一般的に生活の質などのほかの尺度よりも「生きがい」(生きる理由、人生の目的)に重点を置く傾向がある。
「VisualGPS」調査によると、日本の男性の58%がより良いワークライフバランスを望み、65%が健康的な習慣を求めるなど、価値観が多様化していることが示された。特に、6割以上の男性が望んでいる「健康的な習慣」に着目すると、42%が運動やウォーキング、スポーツなどの身体的な健康に気を配っていることがわかった。
しかし、これらを反映したビジュアルの多くは女性が主体であり、男性を主役とするものは3%にとどまっている。
よく見られるビジュアルは「ビジネスシーン」における男性
同社が日本の食品・飲料業界でよく使われている写真を分析したところ、もっとも多いのはビジネスシーンでの自信ある男性像であった。スーツ姿でホットドリンクを持つ場面などが代表的だ。



食品・飲料業界におけるビジュアルコミュニケーションのポイント
現代の日本人男性の価値観を反映するには、単なる職業的成功だけでなく、趣味や健康的なライフスタイル、喜びの瞬間を切り取った写真などを取り入れることが重要である。同社は、多様な男性像の創出が企業のビジュアルコミュニケーションの共感を高める鍵になるとし、時代に即した内容の重要性を呼びかけている。





VisualGPS調査概要
- 調査期間:2024年1月〜2025年6月
- 調査対象:18歳以上の日本人
- 調査人数:500名