はじめまして。マンガ家をしているSHGと申します。
コロナ禍によってリモートワーク人口が増える前から、多くのマンガ家は自宅で仕事をしていました。1日の大半を過ごすこともあり、デスク環境にこだわりを持つ作家も多いです。紙とペンに囲まれ、インクの香りが漂うアナログな環境から、iPadだけですべてをこなすミニマムな場所など、デスクには作家の個性が表れます。
私のデスクのテーマは「長時間“座らない”デスク環境」。腰痛に悩まされているなど、体への負担を減らしたいと考えている方の参考になればと思います。
デスク、モニターなどデスク周りの主要アイテムから紹介
デスク「flexispot E7」
使用しているデスクはflexispotの電動昇降デスク「E7」です。
スタンディングでの作業はもちろん、座り作業のときにも昇降機能は威力を発揮します。定期的に数センチ高さを変えて作業することで、体にかかる負荷を分散させてくれます。掃除や配線整理の際も便利なため、思わぬところでも役に立つのが昇降デスクです。立ち作業時は足に負担がかかることもあり、足元にはクッションマットを置いています。
チェア「アーロンチェアリマスタード」
オフィスチェアの王様とも呼ばれるアーロンチェア。座面が前傾になる機構があり、絵が描きやすく多くの作家が使っていると聞きます。
座り心地も最高ですが、このチェア最大の特徴はリラックスできる機能がいっさいないこと。ヘッドレストも背もたれの角度を固定する機能もありません。休憩するなら席を離れろと言わんばかりの、まさに「働くための椅子」です。サイズは3種類展開されているため、購入を検討される方には試し座りをオススメします。
私にとって手を出しやすい価格ではありませんでしたが、連載を始める際に思い切って購入し、とても気に入っています。
モニター「Dell U2723QX」「huion kanvas pro16」
27インチ4kモニターと16インチ液晶タブレット(以下、液タブ)のデュアルモニター環境で、奥のモニターに作画資料を表示しつつ手元の液タブで作画をしています。
「Dell U2723QX」はUSBハブ機能があり、複数のPCやタブレットを切り替える際に周辺機器をまるごと移行できるためとても便利です。
近年は海外メーカーもクオリティが高いと聞き、液タブはhuionを使っています。解像度が2.5kのため、ツールやレイヤーを表示できる作業領域が広い点、またPCが対応していればUSB-Cケーブル1本で使用できるため配線がスッキリかつ手軽な点が気に入っています。値段も手ごろで仕事にもばっちり使えます。
ふたつのモニターをSHOPPINGALLのデュアルモニターアームで設置してあります。液タブは揺れを防止するために、間接をひとつ減らして固定しました。
モニターライト「BenQ ScreenBar」
手元を優しく照らしてくれる照明器具です。このモニターライトは画面への映り込みが少なく作業を妨げず、また手を伸ばせばすぐ点灯できる点がとても便利です。自動調光にも対応しているので、電源を入れるだけで快適な明るさになります。
パソコン「minisforam um790pro」
使用しているパソコンは、WindowsのミニPCです。コンパクトながらある程度ゲームもできるという「かわいい力持ち」的な存在。クリエイティブ作業も快適に動作し、最大4枚までディスプレイを追加できるため拡張性も抜群。ミニPCは消費電力が少ないため、PCの電源を常に入れている人にもピッタリです。