D2C Rは、Z世代の若者の生々しい実態を研究・発信し、マーケティングのヒントを生み出すプロジェクトユニット「ゼットモ~Z世代と言われましても~」において、SNSと広告に関する意識調査を実施した。
同調査は、Z世代を「高校生」「大学生」「社会人」に分類し、さらにZ世代以上の幅広い年齢層である「上世代」を加えて実施。昨年に続く第2回目となる今回の調査結果は、「SNS×広告意識調査レポート(2025年版)」として全2回に分けて公開される。今回公開された第1弾では、「Z世代におけるSNSの利用目的と前年比較から分析する傾向」について、「SNS」と「広告」の2テーマを中心とした構成で発表された。

調査結果概要(一部抜粋)
Z世代の検索行動、SNSでは“目的別使い分け”が主流に

SNSでの検索行動において、「特定の目的を持って情報収集を行う」割合は、X・Instagram・TikTokのすべてで上世代がZ世代を上回った。特にInstagramでは、Z世代の検索利用率が23.4%であるのに対し、上世代は32.0%ともっとも大きな差となった。
一方、Z世代はSNSを“検索の代替”よりも“目的別メディア”として使い分けている傾向が明らかに。具体的には、今話題の出来事や世間の反応など速報性重視のX、映えを軸にしたスポットやグルメ探しはInstagram、レシピやイベントの雰囲気など動画でざっくり把握するTikTokと、用途に応じてSNSを選ぶスタイルが定着している。
主要SNSの利用率は微減、Z世代は“次世代SNS”へ

SNSの利用傾向を前年比で見ると、X・Instagram・LINEといった主要SNSの利用頻度は、Z世代において日常的に使用する頻度がわずかに減少。一方で、TikTok・BeReal・Pinterestといった“次世代系SNS”の利用が増加している。
これらのプラットフォームは“ビジュアル重視”で“パーソナルな共感”を重視するZ世代の感性にマッチしていると考えられる。
調査概要
- 実施時期:2024年12月
- 調査対象:Z世代(高校生/大学生/社会人)の男女計1,105名および上世代の男女計585名