SmartHR、全ユーザーを対象に情報入力画面の表示言語を選択できる「多言語化対応機能」の無償提供開始

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2025/01/08 10:30

 SmartHRが運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR(スマートエイチアール)」は、すべてのユーザーを対象に、情報入力画面の表示言語を選択できる「多言語化対応機能」の無償提供を開始した。有償プラン機能のひとつとして提供していた「多言語化対応機能」を無償ですべてのユーザーへ提供することで、日本で働く外国人材をはじめ日本語が得意ではない従業員の言語の壁を低くし、誰もがその人らしく働ける社会の実現につなげる。

「多言語化対応機能」無償提供の背景

 日本で働く外国人労働者は204万人を超え、外国人を雇用する事業所数も過去最多を記録するなど、日本の労働市場における外国人材の存在感は増し続けている。「SmartHR」を利用する外国人ユーザーも2024年3月時点から約2倍増にあたる6万人(2024年12月時点)を突破し、「多言語化対応機能」の活用ニーズはますます高まっている。

 「多言語対応機能」は、労務手続きの際に日本語以外の言語を第一言語とする従業員にも内容を理解し、安心して契約・手続きを進めてもらうための機能として、2019年より提供している。提供開始以降、対応言語を徐々に拡大し、現在は日本語のほかに8つの言語(英語・ベトナム語・韓国語・中国語簡体字・中国語繁体字・ポルトガル語・インドネシア語・やさしい日本語)に対応している。

 これまで有償プランの機能のひとつとして提供してきた「多言語化対応機能」を無償提供とすることで、すべてのユーザーの言語の壁を低くし、よりアクセシブルなサービスへと変化する。

 「SmartHR」では、サービスや情報を“いつでも・どんな人でも使えるようにする”ため、労働環境におけるアクセシビリティの向上を推進し、誰もがその人らしく働ける社会の実現を目指し、働くすべての人の生産性向上を後押ししていく。

「多言語化対応機能」の無償提供の概要

 「多言語化対応機能」は、これまで「HRストラテジープラン」「人事・労務エッセンシャルプラン」「タレントマネジメントプラン」の一環として提供を行ってきたが、今般より「¥0プラン」も含めた「SmartHR」を利用されるすべてのユーザーに対して「多言語化対応機能」を提供する。また、これまで「多言語化対応機能」の利用には、個社ごとに管理者が「多言語表示を有効にする」設定が必要であったが、今後は「SmartHR」の標準機能としてユーザー自身が使用言語を選択することができるようになる。

「多言語化対応機能」とは

 「多言語化対応機能」は、「入社手続き」や「年末調整」などの情報入力画面の表示言語を、日本語のほかに8つの言語(英語・ベトナム語・韓国語・中国語簡体字・中国語繁体字・ポルトガル語・インドネシア語・やさしい日本語)から従業員自身が選択できる機能。従来のアンケート形式による回答方法はそのままに、設問や回答の日本語表現を、それぞれの言語に置き換える。表示切替は、ホーム画面上部にある表示言語切り替えより行える。

 従業員は設問内容を理解してから記入することで安心して契約・手続きを進めることができ、企業の人事労務担当者においても、個別サポートの負担が軽減される。

各言語の情報入力画面の例(左より、英語・ベトナム語・韓国語・中国語簡体字)
各言語の情報入力画面の例(左より、中国語繁体字・ポルトガル語・インドネシア語・やさしい日本語)