トヨタコネクティッドとNTTデータ、モビリティサービス事業領域で業務提携 スマートシティ構想を視野に

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2020/04/09 14:50

 トヨタコネクティッドとNTTデータは、トヨタ自動車がグローバルで展開するモビリティサービス・プラットフォーム(以下、MSPF)のさらなる機能・サービスの拡張、コネクティッドカー展開国拡大に向け、より一層のソフトウエア開発力および、運用体制の拡充を目的として業務提携を開始した。

 トヨタ自動車は、2016年末に「コネクティッド戦略」を発表し、MaaSへの取り組みを加速するため、提供するすべてのクルマをコネクティッド化すると同時に、MaaS戦略を支える情報プラットフォームMSPFの展開を推進している。トヨタコネクティッドは、そのMSPFの開発と、世界中で毎年、数百万台単位で増加するコネクティッドカーより収集されるビッグデータのクラウドセンター運用業務を、日本・米国を中心に世界7地域で取り組んでいる。

 一方、NTTデータは、世界50以上の国と地域において、デジタルを活用した新たな市場の創出、より質の高いサービスの提供に取り組んでいる。

 両社の中核であるモビリティサービス事業領域におけるトヨタコネクティッド、NTTデータ双方が保有する強みを掛け合わせ、さらに強固なMSPFの開発と拡大する車両ビッグデータへの対応力と活用力の強化ができると考え、このたびの業務提携に至った。

 具体的には、トヨタコネクティッドが培ったコネクティッドカー向けサービス事業の経験や、国内外で展開するカーシェアなどのサービス開発・運用ノウハウと、NTTデータのグローバル規模でのITリソースや、クラウド・ビッグデータなどのテクノロジー活用ノウハウを掛け合わせると同時に、MSPFを始めとするモビリティサービス事業領域での協同開発と人財交流を通じてグローバルでの開発・運用力の強化と、高度化を図る。

 また、中期的には、トヨタコネクティッドの持つカスタマー接点と、NTTデータの流通・小売・金融業界などの多業種にわたる顧客基盤を両社で相互に活用することで、スマートシティ構想も視野に入れたMSPFのサービス力強化と、グローバル規模でのさらなるプラットフォーム事業の拡大を推進し、両社連携によるシナジー効果の最大化を目指す。