みんなの銀行とピクシブは、みんなの銀行が提供する金融機能・サービスの活用を通じて、「金融」と「非金融」を組み合わせた新たな価値共創に向けて基本合意を締結したことを発表した。
みんなの銀行は、デジタルネイティブな思想・発想でゼロベースから設計されたデジタルバンク。最先端のデジタルテクノロジーを活用し、スマートフォンを通じてデジタルネイティブ世代の顧客ニーズに寄り添った新しい金融機能・サービスの提供を目指し、2021年5月には個人顧客を対象としたサービス提供(B2C事業)を開始した。また、これらの金融・機能サービスを、APIを通じてさまざまな事業者に提供することで、「金融」と「非金融」がシームレスに結び付いた新たな価値共創を目指す『BaaS(Banking as a Service)事業』の構築に向けて、さまざまな事業パートナーとの検討を進めてきた。
同合意は、BaaS事業におけるアライアンスの第1弾として、ピクシブのインターネットサービスを利用するクリエイターやファン(以下「pixivユーザー」)向けの銀行サービスを提供することで、クリエイターが創作活動を行ううえで生じる「お金」に対する漠然とした不安や負担を軽減するとともに、ファンが楽しく「お金」を使ってより作品を楽しみ、クリエイターを応援できる仕組み作りをサポートし、「金融」の側面からpixivユーザーのコミュニケーション活性化に向けた価値共創への協議を開始するもの。
連携の具体的な内容、方法などについては、別途関係社間で協議のうえ、検討を進めていくとのこと。
同合意の概要は次のとおり。
基本合意書の締結
両社は、「金融を活用した価値共創にかかる基本合意書」を締結。これまでの事業領域の垣根を超えて、pixivユーザーのニーズにより幅広く対応するため、みんなの銀行が提供する金融機能・サービスを活用することで「金融」と「非金融」を組み合わせた新たな価値共創を目指す。
具体的には、ピクシブの世界観を盛り込んだ「ピクシブ支店(仮称)」を、みんなの銀行内に今年中を目処に新設し、みんなの銀行が提供するスマートフォン専用アプリを通じて、pixivユーザー向けオリジナル銀行サービスの提供に向けた協議を進める。
価値共創の高度化に向けたアクション
さらには、みんなの銀行が今後公開を予定している金融APIを介した連携を通じて、ピクシブが提供するインターネットサービス上でシームレスに金融サービスが利用できる仕組み作りを検討する。また、中長期的な観点から、クリエイター作品の「価値」の流通を促進するために、最先端テクノロジーの研究に取り組む考え。