スターティアホールディングスは、連結子会社でデジタルマーケティング事業を手掛けるスターティアラボにおいて、NTTドコモが提供する、XRアプリ「XRシティ」の開発に際して、その主となるAR技術およびアプリ開発の技術提供を行ったことを発表した。
なお、同アプリは2021年6月21日(月)から2021年8月8日(日)まで新宿駅周辺で開催される、まちづくりプロジェクト「XRシティ SHINJUKU」の第2期プロジェクトにて活用される予定だという。
「XRシティ」とは、小田急百貨店や新宿中央公園をはじめとした新宿駅周辺に設ける6ヵ所の体験スポットで、専用アプリ「XRシティ」をダウンロードした体験者自身のスマートフォンをかざすと、スポットごとに「アート&空間らくがき」「キャラ」「謎解き」のXRコンテンツをそれぞれ楽しむことができる。
「アート&空間らくがき」の体験スポットでは、デジタルアートの鑑賞や、現実空間にイラストを重ね合わせて描くことが可能。それらは写真や動画の撮影や、各種SNSへの共有もできる。「キャラ」の体験スポットではドコモのキャラクター「ポインコ兄弟」などさまざまなキャラクターが3Dで出現し、タップに合わせてリアクションする。また、アプリコンテンツの体験中に表示される広告・クーポン掲載店舗までキャラクターが道案内をする。「謎解き」は、AR技術を活用し、新宿の街中を舞台とした周遊型の謎解きを体験できる。
なお、アプリは無料で、体験は誰でも参加可能。イベントには、自身のスマートフォンで、期間内いつでも参加できる。そのため、接触や密を避けながら、エンタメ体験をすることが可能。同施策は、昨年11月から開始しているXRによってデジタルと現実世界が融合した新しい感動やワクワクにあふれる未来の街の実現をめざす新宿の新たなまちづくりプロジェクト「XRシティ SHINJUKU」の一環として実施するもの。
スターティアラボ、AR領域における他社との共創を推進
スターティアラボでは、SaaSの総称サービス『Cloud CIRCUS(クラウドサーカス)』の提供に加え、AR技術を活用した自社プロダクト「COCOAR(ココアル)」や「LESSAR(レッサー)」で培ったAR領域におけるビジネスノウハウや技術力、コンテンツ企画制作力を活用し、他社と連携してAR領域における新サービスの企画・開発を行っていく方針を強化している。
AR領域でスターティアラボが提供できる支援は、次の3つ。
ARサービスの立ち上げ・運用ノウハウ
AR制作ソフト「COCOAR」やウェブAR制作ソフト「LESSAR」の開発や運営、事業展開で培ったARサービスの立ち上げやその運用ノウハウを活用し、AR領域で新たにサービスを立ち上げる顧客をサービスや事業の設計段階から支援することが可能となっている。
AR技術を活用したアプリケーションの開発
大手企業を中心に複数のARアプリ開発を手がけており、AR機能部分のみの実装ではなく、アプリ全体の開発、またユーザーが負担なくAR機能を使うことができるUI/UXの設計からアプリ開発を支援することが可能となる。
ARコンテンツの企画・制作
ARを活用したサービスを開始・継続する上で重要になる「ARコンテンツ」の開発においても同社ではエンタメ領域から製造業などのBtoB領域まで幅広いコンテンツ制作実績があります。そのためARサービスのローンチや施策の実施を行う顧客をシステム開発面だけではなくコンテンツ制作においても支援することが可能となる。