ビービットは、台湾でCDP(Customer Data Platform)とMA(Marketing Automation)を統合したツール「OmniSegment」を展開するOmniscient Cloud Technologies, Inc.(以下、Omniscient )の全株式を取得し、子会社化することを発表した。今後Omniscientは、ビービットグループの企業として、beBit Technologyへと名称変更する予定だという。今回のM&Aによって、ビービットは日本に加えて台湾においてもSaaS開発能力を獲得し、アジアNo.1のUXサービスプロバイダーを目指すとのこと。
ビービットは、2000年の創業以来、「デジタル時代の本質はUX(ユーザエクスペリエンス)」であると考え、日本および中華圏のクライアント企業に対し、UXコンサルティングサービスを提供してきた。また2017年からは、UX向上に向けた企画・立案を支援するSaaSサービス「USERGRAM(ユーザグラム)」を提供している。さらに近年は、コンサルティングとSaaSサービスを融合したソリューションを展開し、企業内におけるUXグロース業務の定着を支援している。
Omniscientは、2015年の設立以降、台湾のEC業界を主なターゲットにして、オムニチャネルのマーケティング自動化ツール「OmniSegment」を展開。クライアント企業のECサイト・POS・ERP・マーケティングチャネル(メルマガ・SNSなど)などから収集された顧客属性と行動パターンのデータを独自のAIモデルで分析・可視化し、企業とユーザ間の質の高いパーソナライズドコミュニケーションを実現している。OmniSegmentは台湾ですでに50社以上の企業にサービス提供している。
今回の株式取得により、ビービットは台湾においてもSaaS開発能力を獲得する。今後はOmniSegmentとUSERGRAMの統合を進め、日本市場のみならず、アジア市場においても、UXを起点としたDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を強力に支援していくとのこと。