ワイヤレス通信、スマート・センシング技術および統合IPソリューションで多数のライセンスを持ち、STの認定パートナー企業であるCEVA, Inc.(以下、CEVA)、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下、ST)、およびデジタル・ペン技術のリーディング企業であるワコムは、先進的なジェスチャ、カーソルおよびモーション制御機能によりデジタル・ペンの機能を拡張させた新しいワイヤレス・センサ・モジュールを用い、デジタル・ペンの体験向上に向けて協力することを発表した。
3社の専門性を活用して開発された先進的なセンサ搭載のデジタル・ペンにより、機器メーカーは、スマートフォンやタブレット、ノートPC、パソコン、インタラクティブ・ホワイトボード(電子黒板)など、ディスプレイを搭載したスマート機器の付加価値を高めることができるようになる。
「Active ES(AES)Rear IMU Module」は、ワコムのデジタル・ペン技術、STの低消費電力6軸モーション・センサおよびBluetooth Low Energyシステム・オン・チップ(SoC)、CEVAのモーション制御ソフトウェア「MotionEngine Air」を組み合わせており、デジタル・ペンに適した低消費電力かつコンパクトな設計を実現している。また、機器メーカーは、モーションを用いたポインティング、ジェスチャ制御、および3Dモーション・トラッキングの開発にはリファレンス・デザインをカスタマイズし、さまざまな新しいアプリケーションや利便性、機能性を追求することができる。
また、センサ搭載のデジタル・ペンは、従来の複数のメニュー選択やタップ動作をひとつのジェスチャへ置き換えることも可能。
ソフトウェアには、CEVAによる特許取得済みの方向補正技術と適応型微小振動除去技術が採用されており、幅広いアプリケーションできわめて直観的かつ正確な操作性を実現する。
ワコムは、これらの先進的な技術を同社のAES対応デジタル・ペンに初めて搭載。AES Rear IMU Moduleは、プラグ・アンド・プレイができるモジュール型のアクセサリであり、専用のモジュール・コネクタが搭載されたワコムのAESデジタル・ペンすべてに使用可能だという。AES Rear IMU Moduleに搭載されたセンサの活用により、ビジネス・パーソンや学生をはじめとするさまざまなユーザに対し、大幅な生産性向上や、作業の簡略化・効率化を可能にする。
また、このモジュールは遠隔で自然に制御することができるため、従来行われていた個々の体験を協同的なものへ発展させることができるとのこと。