ピクスタは、同社が運営する、写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」は、一部の定額制プランで画像素材を販売するクリエイターに対する報酬割合(コミッション率)を最大30%増額することを発表した。
PIXTAは、才能あるクリエイター会員とそれを求める購入会員をつなぐことミッションに事業を展開。クリエイターの才能を伸ばし活かすさまざまな機会を提供することはもちろんのこと、適正な売上還元も重要視し、都度、柔軟に見直しを行ってきた。
PIXTAでは、定額制プランによる購入割合は増加傾向にあり、2018年にもこれを背景にコミッション率の引き上げを行ったが、2022年にはついに、定額制プラン購入の割合が単品購入の割合を超え、この現状に見合う報酬をクリエイターに還元したいと考えた。
また、2023年10月から始まるインボイス制度に対応し、クリエイター会員の適格請求書発行事業者登録の有無によって消費税の申告における仕入税額控除額が変わることを踏まえると、クリエイターの負担軽減のためにも、報酬割合を引き上げることがクリエイターの活動を守ることにつながると考えた。
定額制プランの需要拡大とインボイス制度対応のふたつを背景に、クリエイターへの適正な売上還元を目指し、今回の改定に至った。
クリエイター報酬割合(コミッション率)改定の概要は、次のとおり。
報酬引き上げ対象
ダウンロード点数11点/月以上の「画像定額制プラン」で販売された作品の報酬割合
増額率
4%〜30%の引き上げ
詳細
PIXTAは、プロ・アマチュア問わず、誰でも写真・イラスト・動画などのデジタル作品をイメージ素材としてインターネット上で販売することができるマーケットプレイス。
PIXTAで素材を販売するクリエイター会員(以下、クリエイター)は、PIXTAに自身が制作した作品を素材として投稿し、ダウンロード購入される度に、販売金額の一定割合が報酬として還元される仕組みとなっている。
クリエイターの報酬割合(コミッション率)は、購入された各種プランとクリエイターの契約形態によって異なるほか、クリエイターの実績に応じた6段階のランク制によっても変動する。
PIXTAの素材購入には、大きく分けて「単品購入」と「定額制プラン購入」のふたつのプランがあり、今回の報酬割合引き上げは、「定額制プラン」で、このうち「ダウンロード点数11点/月以上の画像定額制プラン」の報酬割合(コミッション率)を次のとおり引き上げることとなった。