サイバーエージェントは、インターネット広告事業において、東京藝術大学 佐藤雅彦名誉教授とともに、広告主や社会の課題に対する企画提案に特化した専門組織「すみっこ企画室」を設立した。
メディアの多様化が進む昨今、同社は、メディアごとに異なる広告のアルゴリズムを踏まえた、ユーザーに受け入れられる広告表現の開発が重要であると考えている。2018年に行った「脳科学を活用した新しい表現手法の開発と研究」をはじめ、2021年からは“YouTubeにおける表現の「ルール」の模索と構築”をテーマとして、「6秒広告研究会」と「YouTubeチャンネル研究会」のふたつの共同研究を行うなど、佐藤雅彦教授らとともに新たな広告表現を追求するさまざまな取り組みを行ってきた。
今回、インターネット広告事業のクリエイティブ組織に設立する「すみっこ企画室」は、YouTube広告における表現の「ルール」を模索しその体系化を目指す「6秒広告研究会」の発展的な取り組みとして誕生。同組織では、佐藤雅彦教授がクリエイティブ・ディレクターに就任し、「6秒広告研究会」に参加していた同社のプランナー、プロデューサー、およびデザインスタジオ「CANOPUS」の平瀬謙太朗氏が所属する。
「すみっこ企画室」では、主に「Idea for Client(対 広告主)」と「Idea for Society(対 社会)」というふたつの活動に取り組む。「Idea for Client」では、実際に企業が抱える悩みや課題をもとに具体的な広告の企画提案などを行い、「Idea for Society」において、顕在化されていないような社会におけるさまざまな問題(5つの不安:不満・不平・不安・不幸・不審)などをテーマとし、これらに挑む企画提案を行う。
世の中でまだ気付かれていないテーマ、忘れ去られている問題にもフォーカスし、通常の広告案件における企画提案とは異なる、独自視点で発想する”第3の案”に特化する組織であることから「すみっこ企画室」と命名された。社会、企業に対する同組織ならではの視点・提案により、まだ見ぬ新しい表現を実現することを目指す。