モバイルアプリのマーケティングとリターゲティングプラットフォームのLiftoff(リフトオフ)は、「モバイル広告クリエイティブ・インデックス~2020年パフォーマンスの傾向と指標」を発表した。
広告クリエイティブフォーマット:格安に
すべての広告フォーマットにおいて、CPIが昨年に比べ大幅に低下する結果になった。具体的には、インタースティシャルが昨年の$3.37から2.6%低下し、ネイティブは22.6%も低下した。
購入:Androidがお得でも、最終的にはiOSに軍配
バナー、インタースティシャル、ネイティブ、および動画の各広告フォーマットにおいて、AndroidとiOS間で広告コストが大きく異なることが判明。一例として、バナーは両プラットフォームでももっとも安価な広告だが、AndroidのインストールコストはiOSの$3.84に対し、$1.26$となっている。
Androidがどの広告フォーマットでも低コストで高い登録率の一方、iOSは高コストで低エンゲージメント率となった。このような差はあるが、重要な変数「購入額」を考慮する必要がある。
iOSのネイティブがもっとも効果的で、最小コスト($43.72)で最高エンゲージメント率(9.9%)を実現。一方で、Androidでは費用対効果の高い動画広告が有効で、AndroidはiOSよりも54.5%安く抑えつつも、同様のコンバージョン率となった。
アジア:成熟マーケット
「アプリマーケティング界の眠れる巨人」と称されるEMEAが急成長しており、全広告フォーマットでコスト増の動きがみられ、北米に次いで第2位という結果になった。対照的にラテンアメリカはわずかに動いているものの、アジアに次いで規模の低位に留まっている。
調査方法
同レポートは、2018年11月1日から2019年10月21日までの社内データを使用。
モバイルアプリ1,395件の3,350億以上のインプレッション、48億6,000万回のクリック数、1億8900万回のインストール数、2億4500万回の初回イベント数を分析した。
さらに、バナー、インタースティシャル、ネイティブ、ビデオといった4つの広告クリエイティブフォーマットのコストとコンバージョン率も追跡し、デート、ゲーム、金融、ショッピング、旅行、ユーティリティなどのアプリカテゴリ、および北米、アジア太平洋、EMEAおよびラテンアメリカなどの地域を対象にしている。