博報堂DYHD、コミュニケーション促進サービス「AIラップ名刺 MY PUNCHLINE」のプロトタイプを開発

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2024/03/28 06:30

 博報堂DYホールディングスのグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・テクノロジー・ラボ・ビート/以下、beat)は、生成AI技術を活用し、ユーザーが写真のアップロードと簡易なプロフィールを入力するだけで、自分が自己紹介をラップで披露する動画を生成できるコミュニケーション促進サービス「AIラップ名刺 MY PUNCHLINE」(以下、「AIラップ名刺」)のプロトタイプを開発した。

 生成AI技術を活用したテキスト生成AIや画像生成AIの進化は、ビジネスやクリエイティブシーンへ急速な広がりを見せている。博報堂DYグループでは、クリエイティブとテクノロジーを掛け合わせ、世の中を魅了する体験価値の提供を目標に、生成AI技術をクリエイティブ業務への活用から生活者の日常シーンへも拡張し、新しい体験創造となる活用を目指し、映像生成AI技術、テキスト生成AI技術の研究開発を行ってきた。

 今回プロトタイプを発表する「AIラップ名刺」はは、AI時代の生活者の新しい交流の創造を目的に、beatの一翼を担う博報堂DYメディアパートナーズが中心となり企画・開発された。beatがイスラエルのD-ID社と共同開発し昨年5月に提供開始した生成AI技術による映像自動生成システム「H-AI NARRATIVE」の技術と、博報堂の研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」が保有する、ラップらしい音声合成や韻を踏んだ歌詞生成を可能にする「AIラッパー」を統合することで実現した。

「AI ラップ名刺」プロトタイプの概要

  • 自分のプロフィールを入力し、写真をアップロードするだけで、自己紹介が歌詞になったラップを自分が披露する “デジタル名刺”が生成される
  • 歌詞はプロフィールをもとに AI が考案し、「パンチライン(印象的なフレーズ)」を繰り出す
  • 歌詞は音声だけでなく、モーションリリックとして動画に合成される
  • 生成された“デジタル名刺”は、スマートフォンの二次元コード読み取りでユーザー同士の交換・アーカイブができる
  • ラップの BGM、男性・女性ボイスの選択など、複数のパターンで生成が可能

 beatでは、プロトタイプの活用から得られるフィードバックをもとに、今後も「AI ラップ名刺」の機能開発やサービス性の向上を目指して改良を進める。