ソニー、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」のWindows版PCアプリの提供を開始

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2024/06/17 07:00

 ソニーは、モバイルモーションキャプチャー「mocopi」(モコピ)のWindows版PCアプリケーション(以下、「mocopi」PCアプリ)の提供を開始した。これにより、PCでのモーションキャプチャーが可能となり、映画、アニメ制作、アバターを用いたライブ配信などでの本格的な3DCG制作に対応する。

 一般的なモーションキャプチャーは、多数のカメラを設置するためのスタジオ設備と、特別なスーツや多数のマーカーを身に着ける必要がある。「mocopi」は、6つの小型で軽量なセンサーとスマートフォン(専用アプリケーション)のみで、どこでも手軽に、モーションキャプチャーやVR(バーチャル・リアリティ)へのリアルタイムなモーション入力を実現し、2023年1月の発売以来VTuberやソーシャルVRユーザーだけでなく、映画やアニメーション制作に携わるクリエイターにも活用されている。ソニーは「mocopi」PCアプリの提供を通じ、幅広いクリエイターがモーションデータをより手軽に利用できる環境を整備し、新たなエンタテインメントの共創を目指す。

 「mocopi」PCアプリは、スマートフォン用アプリの機能をPCの大画面に拡張し、モーションキャプチャー、ファイルの保存、プレビュー、送信などの一連の作業をPC上で完結できるため、スマートフォンからPCへのファイル移行の手間が不要になり、外部のライブ配信ソフトを使えば「mocopi」PCアプリ画面をそのまま配信可能になる。また、センサーのキャリブレーションもPC上で行えるため、サードパーティー製のデスクトップ向け制作ソフトと連携して使用する際に、ワークフローを中断することなく作業が継続できる。

「mocopi」PCアプリのおもな特徴

1.PC上での操作が可能となり、ほかのPCソフトウェアとの連携が簡単に

「mocopi」PCアプリでは、PCの大画面を活用して、モーション生成データの保存やプレビュー、キャリブレーション、設定の調整、収録など「mocopi link」モバイルアプリの機能をPCから操作できるようになる。ユーザーは「mocopi」PCアプリ内で、連携するサードパーティー製のアプリケーションや3DCGソフトウェアへのモーションデータの送信を行うことができる。「mocopi」PCアプリの画面を読み込ませることで、収録してから配信するまでのワークフローが簡素化され、複雑な外部機器連携の設定が不要になる。

2.多様な接続オプションにより、ユーザーの環境に合わせたセットアップに対応

「mocopi」PCアプリの使用には、スマートフォン上の「mocopi link(モコピリンク)」モバイルアプリを介して、「mocopi」本体とPCを接続する。「mocopilink」アプリと「mocopi」PCアプリの接続は有線(USB)と無線(Wi-Fi接続)の両方に対応し、制作環境のニーズに合わせたモーションキャプチャーシステムのセットアップが可能。

3.対応スマートフォンが拡大

「mocopi」PCアプリにてモーションデータを生成することで、スマートフォン用「mocopi」アプリ使用時に比べ、「mocopi link」アプリ(スマートフォン)上で行う処理の負担が軽減される。これによりサポート可能なスマートフォンの機種が拡大する。