パーソルワークスデザインは、東京大学大学院教育学研究科、UsideUと共同で「TimeRep(タイムレップ)」を活用したアバター心理相談サービスの開発を開始する。
本サービスは、心理相談の利用率を向上が目的。アバターを用いることで、表情や身振りなどの必要な非言語情報を損なわずに、良質な心理相談を提供することができる。また、お互いの顔が直接見えないため、心理相談を利用することの心理的抵抗感を下げることができ、より多くの人が心理相談を受けやすくと考えられる。
3者は、2018年12月22日~2019年11月3日にアバター(TimeRep)面談の有効性検証の実施、 効果検証、 今後の導入に向けた課題抽出などを目的に実証実験を実施済み。一連の実験に関する論文は、 実験実施者により執筆中だが、アバター通信が持つ「非言語情報の豊富さ」「対面性の低さ」という特徴が、 心理相談の評価を高めることが示唆されるなどの結果が出ている
同サービス開発においては、 パーソルワークスデザインを中心にサービス設計を行い、 UsideUがアバター通信テクノロジーを開発・提供。東京大学・下山研究室監修の下、 相談者の問題に応じて適切なサービスを提供するために、 問題のアセスメントを行い、 適合性の判断や支援の計画を行う相談受付システム、 および一定水準以上のサービス提供を可能とする「相談マニュアル」の開発を行う。
そして、 新しく開発した「アバター心理相談」の利用促進効果に関する調査や、 質問紙とインタビューを用いた相談者の満足度・治療効果に関する調査により、 アバター心理相談の臨床的な効果を検証。 以上のような開発と効果検証を繰り返しながら、 気軽にアクセスできる良質なアバター心理相談サービスの構築を行っていく考え。