IIJ、VOD配信・管理に必要な機能をオールインワンで提供する動画配信サービスを提供開始

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2020/11/10 08:00

 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、VOD(Video On Demand)配信に必要なシステムや機能をクラウドサービスとしてオールインワンで提供する「IIJ Media Sphere(メディアスフィア)サービス」を2020年11月10日より提供開始する。

 同サービスでは、動画配信プラットフォームとCDN(Content Delivery Network)の機能をあわせて提供するため、利用者は動画ファイルをIIJの配信システムへアップロードするだけで、システム側で配信フォーマットへのデータ変換(トランスコード)から、動画プレイヤーのHTMLタグ生成、エンドユーザへの配信までを一括で行うことができる。

 新型コロナウイルス感染症拡大や働き方改革のなかで、一般企業においては社内教育や販売促進活動で動画を活用したい、またコンテンツ事業者でも在宅のより多くの視聴者に配信したいというニーズが高まっている。そのようなニーズに応え、これまで同社が主に放送事業者やコンテンツ事業者向けに提供してきたVOD配信システムや機能を、動画配信の専門知識がない一般企業の利用者でも容易に利用できるよう、ひとつのパッケージにして提供する。

 同サービスの特徴は、次のとおり。

VODに必要な機能をオールインワンで提供

 配信システムやサーバ機器など自社で設備を用意する必要なく、サービスを契約するだけでVOD配信を始められる。また、配信コンテンツ数や視聴ボリュームが大きく変動した場合でも、サービス側でその変化に対応できるため、利用者側でシステムを追加契約する必要はない。

HTMLタグを視聴ページに埋め込むだけで容易に動画配信が可能

 利用者は、動画ファイルをサービスの管理画面からアップロードし、トランスコード完了後に発行されるHTMLタグを配信用ウェブページに埋め込むだけで、動画プレイヤーが生成され、映像を視聴できる状態になる。視聴者はウェブページの動画プレイヤーをクリックすれば動画を視聴可能。さまざまな視聴デバイス(PC・スマホ)のブラウザに対応しており、視聴者のデバイスや通信環境を考慮した複数ビットレートでの配信にも対応しているという。

シンプルな管理者機能を提供

 アカウント管理や権限設定の管理、視聴ログ解析など、必要な機能を備えたわかりやすい運用管理画面を用意。管理画面から登録した情報は、API経由で会員管理データベース、決済代行システムなどの外部システムと連携することも可能。また、VOD配信したい期間だけの短期契約(最短1ヵ月)が可能なため手軽に導入することが可能とのこと。