エンターテインメント業界を中心にデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開するシリコンスタジオは、グローバルイルミネーション「Enlighten(エンライトゥン)」のバージョン3.12をリリースしたことを発表した。
同ソリューションは、大域照明とも呼ばれるグローバルイルミネーション(GI)をリアルタイムに処理するミドルウェア。グラフィックスに対して高品質で絶妙に調和の取れた照明効果を短時間で施すことができる。
今回リリースされたバージョン3.12では、プローブライティングが大幅に改善されるとともに、Epic社のゲームエンジン「Unreal Engine 4」のリアルタイムレイトレーシングと調和するようになったという。
広大なシーンを扱うクリエイターのニーズを満たすことを目指し、プローブの自動配置およびピクセル単位のプローブライティングの機能を全面的に見直したことにより、広大なシーン全体に大量のプローブを配置した際のパフォーマンスを大幅に向上。プローブの自動配置システムに解像度のオプションが追加されたことにより、広大なオープンスペースにライトを効率的にあてつつ、プリコンピュート時間を大きく削減することが可能となった。
また、9月の「CEDEC 2020」で発表された「リアルタイムレイトレーシング+EnlightenによるHybrid型グローバルイルミネーション」の機能は、現在アーリーアクセス版でプレビューすることが可能。Unreal Engine 4のリアルタイムレイトレーシングによるグローバルイルミネーションや反射、およびそのほかのレイトレーシングの効果の質をさらに向上させ、傑出した成果物を作ることができる。
同バージョンでは、そのほかにも多くの改善および修正が含まれているとのこと。