マネーフォワードは、金融機関のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援すべく、銀行が顧客向けに提供するアプリのUI・UXデザインのコンサルティングを開始。第1弾として、静岡銀行が同行のインターネット支店の顧客向けに提供を開始した「しずぎんWebWalletアプリ」のUI・UXデザイン設計に参画した。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、業務フローを見直し、ITを活用するなどデジタル化を進める企業が増えており、金融機関においても、顧客が来店せずに対応できるように、手続き業務や窓口業務のデジタル化ニーズが高まっているという。
これまで同社は、通帳アプリ「デジタル通帳」や、法人用資金管理サービス「Business Financial Management」の提供をはじめ、銀行のウェブサービスの開発を支援。こうしたサービス作りのノウハウをもとに、金融機関のDX化を加速するため、デザイン分野でのコンサルティングや企画設計に特化した支援を開始した。
第1弾となる「しずぎんWebWalletアプリ」は、静岡銀行のインターネット支店で口座開設した個人顧客が、アプリで残高照会や振込などの取引ができるサービス。同行は、これまで「しずぎんWebWallet」をウェブサービスとして提供してきたが、顧客の利便性向上を目的に、しずぎんWebWalletアプリ版を2020年12月1日より提供開始した。これにより、インターネット支店の口座を保有する個人顧客は、残高照会をはじめ、振込などの取引を、アプリ上で行うことが可能になった。
同社は、同アプリのデザインにおいて、次世代の銀行体験の在り方に関するディスカッションをはじめ、ユーザビリティテストやユーザーインタビューを重ねることで、顧客ニーズに寄りそうUI・UXデザインの設計をサポートしたとのこと。