ブラザー工業は、リモートワークやテレワークにも活躍するiPad用ノートアプリ「BuddyBoard(バディボード)」を開発。テストマーケティングを目的としてApp Storeにて提供開始した。
BuddyBoardは、ノート上に書き込む内容をリアルタイムで共有できるiPad用ノートアプリ。紙にメモするように使えるユーザビリティほか、ノートアプリならではの機能を搭載した。
iPadで書き込んだノートはウェブブラウザを使ってさまざまなデバイス上でほぼ遅延なく表示できるだけでなく、同アプリユーザー同士なら複数人で同時に書き込むことができる。また、書き込んだノートをエクスポートできたり、ノート上に写真や画像をインポートしてメモを加えたりすることもできる。
会議室でのミーティングや、教室で行う授業などと同じようにメモや写真を共有できることで、具体性を持ったディスカッションができ、オンライン会議やオンライン授業などにおける双方向でのコミュニケーションをとることが容易になる。通信量が少ないためウェブ会議ツールと併用することも可能だという。
同アプリの提供開始に先駆け、同社グループでは製造現場において、海外拠点を含む複数拠点間のコミュニケーションの場面での試用を行いながら改善を重ね、開発を進めてきた。なかでも、コロナ禍における海外出張の制限下においては、現地に直接赴くことができない状況でも、BuddyBoardで写真やメモ、図が書き込まれたノートをリアルタイムに共有することで、現場の状況を離れた拠点からでも把握することができ、的確な指示や意思の伝達が容易かつ迅速に行えたという事例が報告されているとのこと。
同アプリの特徴は、次のとおり。
デバイスを選ばずノートを共有
ウェブブラウザで閲覧できるため、どのデバイスにも共有が可能。相手にノートのURLを伝えるだけで、ノートの編集内容をリアルタイムに確認することができる。
複数人でのリアルタイム編集が可能
同アプリユーザー同士なら、同じノートへ同時に書き込むことも可能。書き込んだ内容が遅延なく共有先の画面に反映されるため、遠隔地や複数人での同時編集もストレスなく行える。
高いセキュリティ
共有ノートにはパスワードを知っている人だけアクセスできる仕組み。作業終了後にはクラウド上のデータは消去され、通信も暗号化されるので安心して利用できる。