DeNA SOMPO Mobilityが運営するカーシェアサービス「Anyca(エニカ)」は、個人間同士でカーシェアするクルマの鍵をスマートフォンで開けることができるシステム「AnycaKEY(エニカキー)」の提供を開始した。スポーツカー、高級車など最大約300車種が非対面でのシェアが可能になる。
これまでの一般的な非対面カーシェアの場合、クルマに工事をして受け渡し用の機器を取り付けることで非対面での受け渡しを実現している。しかし、工事をして受け渡し用機器を取り付けるため、多くの車種で非対面シェアを実現することは困難だった。今回開始する同システムを用いた非対面でのシェアは、クルマに工事をして機器を取り付ける方式ではないため、最大約300車種に対応することを実現した。
対応車種の例
同シェアサービスではこれまで、カーシェアの際に対面でクルマを受け渡しする必要があり、時間が合わないといった理由がカーシェア普及の障壁になっていた。そこで、今回の同システムを導入することで、クルマのオーナーはシェアや返却対応のために予定を空ける必要がなくなり、より多くのシェアをおこなうことが可能に。また、クルマを利用するドライバーも同システムを導入しているオーナーのクルマであればこれまで以上に予約がしやすくなる。
そして、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、非対面でのシェアをするニーズも高まってきており、非対面化を実現する同システムによって、より便利で安心してシェアをおこなうことも可能になるという。
なお、ドライバーは従来通りの対面シェアか同システムでのシェアを選択してリクエストすることができるとのこと。オーナーがドライバーとの関係性などを踏まえたうえで承認した場合に同システムを利用できるようになる。