総合エンターテインメント企業であるKADOKAWAは、3DCGアニメーション・VFXの両方を手掛けるKADOKAWAグループ初の制作会社、「Studio KADAN」(KADOKAWAの出資比率97.5%)を設立した。
Studio KADANは、日本有数の3DCGアニメーション監督・瀬下 寛之(せした ひろゆき)氏を中心とした制作スタジオ。瀬下監督のCG分野でのノウハウと制作工程を導入し、さまざまなクリエーターが参画しやすい環境とCG開発における最新の知見を持つ点が最大の特徴だという。あらゆるジャンルのアニメーション市場を開拓すべく設立された。フル3DCGセルルックCGアニメーション制作をはじめ、3Dモデリングを使用したXR、プロジェクションマッピング、ゲーム対応の映像など各種デジタルエンタテインメントの制作に加え、実写映画におけるVFX制作にも対応し、世界市場に向けた大型IP作品の制作に取り組んでいる。
KADOKAWAは、デジタル作画と3DCGを融合したハイブリッドデジタルアニメーション制作スタジオであるENGIと、世界的な評価の高い手描きアニメーションを手掛けるキネマシトラスをグループに抱え、新たにStudio KADANが加わることで、ジャンル・表現方法にとらわれないアニメ制作環境の実現を目指していくという。