Stu、リアルタイムクラウドレンダリングによるスマホなどの端末性能に依存しない高精細VR表現技術発表

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2021/08/22 05:00

 stuは、ウェブブラウザやスマートフォンで高精細なデジタルツイン空間を体験できるVR表現技術の実証実験に成功したことを発表した。

 同実証実験は、AWS上のGPUインスタンスによるサーバーサイドレンダリングを活用することにより、PCやワークステーションで実行処理が必要な大容量の3Dデータ、ハイエンドなグラフィクスを扱うことが可能となり、「商業施設空間」「都市空間」「ライブコンサート空間」のような高密度・高精細な仮想空間をあらゆる端末で楽しむことができる。

 同技術では、サーバー上で実行されているソフトウェアをリモート操作し、レンダリングされた映像を視聴する端末にストリーミングする方式を採用。

 この方式では大容量のデータを事前にダウンロードする必要がないほか、ビデオカードなどのグラフィックスアクセラレーターがない端末でも快適にコンテンツを楽しむことができる。さらに、AWS Wavelengthと5G通信を活用することで、より低遅延でストレスのない映像伝送やインタラクションを実現しているという。

aws wavelengthとは

 AWS Wavelength はゲームストリーミング、バーチャルリアリティ、ライブイベントでの会場内体験など、インタラクティブで没入型の体験を提供する5G アプリケーションを実現するプラットフォーム。

 同実証実験では、3D空間の再現に、Unity Technologiesが提供する高精細レンダリングパイプラインHigh Definition Render Pipeline(HDRP)を採用している。