PARTYは、CyberHuman Productions社およびWHILL社の技術協力のもと、ソーシャルディスタンス時代の新しいトークイベントのカタチとして、イマーシブトークシステム「Mingle PARTY」を開発・構築した。
オンライン視聴が人々の生活に定着し、さまざまな配信手法や表現、それにともなう設備などが日々開発・実践されている。同社は、その視聴体験をさらに拡張し、より没入感ある体験づくりとして「Mingle PARTY」を構築。これは「ライブ」であることを前提に、「イマーシブ(没入感)」な体験を、背景映像との会場設備との同期連携による緻密な演出を施す「CG背景同期制御」を組み合わせることによって、これまでの視聴体験をアップデートして提供する。
舞台となるのは、最先端の撮影設備が揃うCyberHuman Productionsの「カムロ坂スタジオ」。巨大LEDウォールとLED照明技術を備える「LED STUDIO」によるバックグラウンド環境により、CG映像とLEDライティング技術を組み合わせて創り出す高精細なCG背景空間を活用する。
そこに、研究開発用パーソナルモビリティ「WHILL Model CR」の自動制御とLEDウォールのCG映像と空間照明のライティングを連動させることで、バーチャル空間の中に実物の人が入り込んでいるようなデジタルと現実がミックスした演出を実現する。シーンごとにパーソナルモビリティの動きと背景が連動して切り替えることで、ロケなどで実際に現地へ行かずともスタジオにいながら空間を移動しているようなリアルな演出を限られたスペースでも自在に行うことが可能。
「Mingle PARTY」は、新しい没入型のキーノートスタイルとして、さまざまな先進的なシーンに応用していくことを想定。「月面でのトークを表現したキーノート」「100年後の地球環境をテーマとしたイベント」「アーティスト作品の中の入り込んだようなライブセッション」など、細部への演出にこだわったイベントやセッションが可能となっている。
さらに、このシステムを採用・実装する会場・設備づくりも注力。ドバイやマカオなど絢爛なスタジオでのパフォーマンスや、国内外の放送局・ライブスタジオの設置など、新たな映像表現と視聴体験を実装し、バーチャルプロダクションの概念をさらにアップデートする協業パートナーを募集していくとのこと。
モデルケース「WIRED CONFERENCE 2021」
未来を実装するテックカルチャー・メディア『WIRED』の日本版が主催する、年に1度の大型オンラインイヴェント「WIRED CONFERENCE」にて「Mingle PARTY」を提供し、精細かつ精彩なCG背景空間でイベント開催をサポート。4m×5mの小スペースのなかで、モビリティの移動と連動した背景映像の移り変わりや、登壇者に映る陰影の変化をまとめたPRムービーが見どころだという。