きっかけは「いち早くAIを活用した家計管理サービスを」という思い
――まずリブランディングに至った経緯をお聞かせください。
takejune 「B/43」サービスのなかでも、共同口座を2枚のカードで管理できる「B/43ペアカード」がカップル向けのサービスとしてユーザーから支持を集め、一定の規模に成長していました。一方、我々が目指している成長度にはまだ届いていないことに課題を感じ、さらなる拡大を図るべくコンセプトを見直すことに。これが2024年の4月から6月ごろのタイミングでした。

我々のミッションは「お金を『使う』『貯める』『増やす』を当たり前にできるようにすること」。このうちまず「使う」という部分で役に立つことができるよう、家計簿アプリとVisaプリペイドカードをセットで使うサービスジャンル「家計簿プリカ」を提供してきました。
そういった状況下で改めて市場の全体像を俯瞰してみると、手入力する家計簿アプリや口座連携でお金を管理できるサービス群が大きく広がっている一方、「家計簿プリカ」というジャンルはそのなかに小さくとどまっている程度。ユーザーを広げるためには、ここから間口を広げていくことが必須でした。
そんななか、LLM(大規模言語モデル)が登場。市場全体が大きく変化していることを実感しました。いち早くAIを活用した家計管理サービスをつくることで家計管理の市場にも変革を起こし、内部の価値を広げていくタイミングは今だ――。そう考えました。
長谷川 デザインチームとしては、7名いるデザイナーそれぞれが重要な役割でこのリブランディングに関わっています。私はユーザーリサーチやアプリの体験設計をメインで担当し、原田さんはコミュニケーションデザイナーとしてキャラクター制作の進行、ビジュアライズのデザインなどをリードしていました。
