ワコムは、クリエイターのために使いやすさを追求した新しい「Wacom Cintiq Pro 16」を11月5日(金)に発売する。同製品は、35年以上にわたり蓄積してきたノウハウと技術で実現した自然な描き味と多彩な表現力を備え、さらにユーザーの声を反映した機能性と操作性の改良を加えることで、クリエイターのひらめきを直感的に表現する、制作を止めないクリエイティブツールへと生まれ変わった。
同製品は、ワコムの最新タッチスクリーン技術を採用し、前世代モデルと比べ操作性が向上。スムーズなタッチ操作でナビゲーションしたり、2Dや3Dソフトウェアを使用中にイラスト、写真、3Dモデルをピンチ、ズーム、回転しながら作品制作できる。加えて、作業中にタッチ機能をオフにしたい人のために、筐体上部にマルチタッチのオン/オフを容易に切り替えられる物理スイッチを搭載した。
さらに、よく使う機能やショートカットなどをカスタマイズして登録できる、人間工学に基づく使いやすいデザインのExpressKeyを筐体背面の両サイドに4つずつ配置することで、広い描画エリアを確保。また、多くのユーザーが自然に手を添える液晶ペンタブレット背面のサイド位置にExpressKeyが配置されているため、直感的な操作が可能だという。
洗練されたスリムなデザインの同製品は、ノートPCケースやリュックに入れて持ち運べるサイズで、場所を変えて作業することもできる。すでにスタジオや会社で大型のWacom Cintiq Pro 24または32を使用しているプロクリエイターにとっても、同製品を自宅用に導入することで、慣れたデバイスで制作を続けることができる。また、アニメーション、工業デザイン、ゲーム開発、写真などの分野でプロを目指す学生が学ぶ学校でも活用できるとのこと。
同梱の「Wacom Pro Pen 2」は、8192レベルの筆圧感知やペンの傾き検知をサポートすると同時に、繊細なペンタッチ、精度、レスポンスを実現し、思い通りに描くことが可能。液晶パネルに、ペン先とカーソルとの視差を最小限に抑えるダイレクトボンディング方式を採用し、ガラスディスプレイにアンチグレア加工を施すことで紙のような描き心地を実現した。
オプションの「Wacom Adjustable Stand」は、描きやすい角度に調整でき、快適な作業姿勢で作品制作に集中することができる。また、筐体背面にあるVESAマウントに他社製のスタンドやアームも取り付けることが可能。同製品は、「Wacom Pro Pen 2」のほか、同シリーズで提供している、鉛筆のような細さの「Wacom Pro Pen slim」、ワークフローをより効率化できる3つのサイドスイッチが特徴の「Wacom Pro Pen 3D」も利用できる。
カラー管理がワークフローにとって重要な場合は、「Wacom Color Manager」でディスプレイ上の色と完成した作品を意図した色に再現することが可能。片手デバイスが必要な人は、「ExpressKey Remote」で、使用するソフトウェアごとに17個のカスタマイズ可能なボタンとタッチリングにショートカットを登録することで、生産性を向上することもできる。