2021年国内家庭用ゲーム市場は2年連続でハードが好調 ソフト販売首位はモンハン最新作/ファミ通調査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2022/01/16 12:00

 ゲーム総合情報メディア「ファミ通」は、2021年の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ)とハードの売上速報をまとめた。集計期間は2020年12月28日~2021年12月26日。

 速報結果は次のとおり。

  • 2021年国内家庭用ゲーム市場規模: 3,613.9億円(集計期間:2020年12月28日~2021年12月26日/週数:52週)
  • 2020年国内家庭用ゲーム市場規模: 3,673.8億円(集計期間:2019年12月30日~2020年12月27日/週数:52週)

2021年の国内家庭用ゲーム市場について

 2021年の家庭用ゲーム市場規模は、ハードが昨年対比109.3%の2,028.7億円、ソフトが同87.2%の1,585.2億円、合計で同98.4%の3,613.9億円に。ハード市場は2年連続のプラスで、合計ではほぼ前年並みの規模を維持している。

 年間ソフトランキングの首位は、「モンスターハンターライズ」(カプコン/2021年3月26日発売/Switch)が獲得。約3年ぶりのシリーズ最新作として発売したが、パッケージ版の集計だけでも235.1万本を販売している。また、2位には、231.3万本を売り上げた「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」(ポケモン/2021年11月19日発売/Switch)が登場。11月の発売ながら年末商戦で順調に数字を伸ばし、首位まであとわずかと迫った。3位には、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」(KONAMI/2020年11月19日発売/Switch)がランクイン。2021年の年間販売本数は126.6万本と、前年(123.3万本)を上回る息の長い売れ行きを見せた。

 ハード市場では、Nintendo Switchが3機種合計で557.9万台を販売し、5年連続の年間販売台数トップに。2021年5月末には国内の累計が2000万台を突破するなど、家庭用ゲーム市場を支えている。一方、世界的な半導体不足の影響を受け、日本でも通年にわたってプレイステーション5とXbox Series X|Sの品薄が継続。そのため、プレイステーション5は96.8万台、Xbox Series X|Sは9.7万台と、いずれも本来の需要に応じた数字とは言い難い結果となった。

 2022年は、年始の1月から「Pokémon LEGENDS アルセウス」(ポケモン/2022年1月28日発売予定/Switch)の発売が予定されており、ビッグタイトルの登場で一層の盛り上がりが期待される。さらに、家庭用ゲーム市場でもフリー・トゥ・プレイ(F2P)やサブスクリプションといったプレイスタイルやマネタイズなどさまざまな形の多様化が進むなかで、さらなる市場規模の拡大に注目が集まっている。

※市場規模はハード・ソフト(パッケージ版のみ)の合計値。
※ソフトの売上本数については、集計期間中に店頭(通販含む)で販売されたすべてのタイトルが対象。2種類以上のバージョンや周辺機器・本体などとの同梱版が発売されているソフトのデータは、すべての種類を合計した数字となる。
※発売日は前に発売されたもの、価格は通常版を表示。