アルシェ、エンタメ特化のメタバース構築基盤開始 ライブやテーマパーク型イベントなど開発・制作を強化

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2022/04/26 06:00

 メタバース/VR関連のコンテンツ・アプリを開発するAlche(アルシェ)は、メタバース構築基盤「stellla(ステラ)」を提供開始した。

 stelllaは、「多人数の同時参加・アバターのカスタマイズ・デジタル/リアルアセットの決済・グッズやチケットの販売・動画配信・距離/方向に応じたサウンドシステムなど」を、マルチプラットフォーム(iOS/Android/Windows/VRデバイスなど)に展開するアプリケーションの制作基盤。

 同プラットフォームを用いることで、開発期間を短縮し、同社の強みである「コンテンツのビジュアル面・体験の制作」に集中することで、ミュージシャン/アーティスト、コンテンツ、IPが目指す世界観構築の可能性をさらに広げていく。

 「stellla」はメタバースというデジタル空間と体験をコンテンツホルダーやパートナー企業と共同制作可能なカスタマイズ型プラットフォーム。キャラクターやコンテンツ、ブランドの世界観が広がるテーマパークや、アーティストが表現したい世界、ライブ会場などに、遠く離れた世界中の人々が友人や大切な人と一緒に参加できるメタバース空間を実現する。

 同プラットフォームの代表的な機能は、次のとおり。

  • Unreal Engineを採用…※今年度中にUE5へ移行。
  • マルチプレイ…大人数のイベントに対応
  • チャット・エモート機能…ユーザー同士のコミュニケーションをサポート。テキスト、エモートなど
  • マルチステージ…複数のワールドの制作が可能、ワールド内で複数のイベントも同時開催可能
  • 自由な配信形態…ライブ、アーカイブ配信など、自由な発想で配信可能
  • 立体(3D)音響…リアルタイムで音源との距離・方向を反映可能
  • EC・物販機能…EC機能、イベントのチケットやグッズなどをクレジットカード(日本円)による購入が可能。制作したメタバース空間でのマネタイズまでを実現
  • 柔軟なシステム…オリジナルアバター、モーション、カスタムステージに柔軟に対応可能
  • AWSを用いたスケーラブルなシステム…イベント参加者が増えたときにも柔軟に対応できるシステム構成
  • アナリティクス…各ワールドへのアクセス数、アクティブユーザー数、ボタンのクリック率、視聴回数など計測に必要なデータを記録
  • アバターカスタマイズ…自分の写真などからアバターの制作が可能なReadyPlayerMeなどのアバターにも対応。自分のオリジナルなアバターで参加が可能

 同プラットフォームは、既存のプラットフォームで難しかった、機能、表現、演出、対応デバイスなどをプロジェクトごとにカスタマイズし、実現することが可能。アプリアイコン、UI、サウンド、ワールド、アバターまでコンテンツの世界観に応じて、統一感を持たせながら、すべてカスタマイズが可能となっている(既存プラットフォーム側の制約や対応可能なフォーマットなどにとらわれず、開発、制作が可能)