テクノロジーによって人の可能性を拡げるPeople Tech事業を展開するアトラエは、組織力向上プラットフォーム「Wevox(ウィボックス)」にて、組織のカルチャーを可視化する新サービス「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」の提供開始を発表した。
これまで同プラットフォームで多いのではないか」と推察。場の違いによる「不幸なすれ違い」が組織のなかでは日々起きており、その解決には新たな事業戦略や理想の組織像にフィットした組織カルチャーづくりが必要であり急務だと考える。
そこで、アクション・デザイン代表取締役の加藤雅則氏、早稲田大学商学部の村瀬俊朗准教授との共同開発により、組織カルチャーをサーベイで可視化できる「Wevox Organizational Culture(Wevox組織カルチャー)」の開発に至った。
同サービスを起点に、「善し悪し」ではなく事業戦略に真にフィットした組織カルチャーづくりを行うで、組織変革のキッカケづくりを目指す。
組織カルチャーとは
企業や従業員が意識的または無意識的に共有している独特の価値観や企業規範、前提条件・ルール、それらにともなう言動やパーパスなどのこと。今日までの企業活動が組織カルチャーを形成しているといわれる。
組織カルチャーは、コングルエンスモデルの4つの基本要素のひとつとされている。コングルエンスモデルとは、組織を構成する基本要素で「KSF」「組織カルチャー」「公式の組織・仕組み」「人材」の4つが“フィット”している状態にあると、組織は機能し成果を生み出すことが可能になるという考えだという。
基本機能
ひとつの組織のなかであっても、共通した組織カルチャーと事業部ごとの異なる組織カルチャーが同居している。「Wevox Organizational Culture」では、8つの因子で組織カルチャーをモデル化し、組織のカルチャーを見える化する。
また、組織カルチャーがどの組織階層で合意しているのか、どこで合意できていないのかといった『コンセンサスの可視化』機能も開発中となっている。
機能概要
組織カルチャーサーベイ
Wevox独自の研究調査により、組織カルチャーを8つの因子に分類。8つそれぞれのデータ分布に基づき組織カルチャーをモデル化する。これにより、組織内で共通認識が取れている「組織カルチャー」と、事業部署内で共通認識が取れている事業の特性に寄った「サブカルチャー」がわかる。
各因子の優先度を相対的に回答する仕組みにより、組織ごとに優先される行動パターンが特定でき、理想のカルチャーと現在のカルチャーとのギャップを組織全体や縦横の組織・チームごとに数値化する。なお、経営陣においては合意形成の数値化も重要なため「合意形成値」も算出する。
分析レポート
同サービスでは、
- 対象:現場の人々と経営層
- 時間軸:現在と未来
という4点の組み合わせで結果をレポート。
現場組織の各層の人々が現在感じている組織カルチャーと、経営層が理想とする未来の組織カルチャーとのギャップを適切に把握することで、本来称賛されるべき行動(理想とされる組織カルチャー)を適切に称賛し『組織の必勝パターン』としていくマネジメントが可能となる。