デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)と博報堂アイ・スタジオは、両社が提供する「Rich Creative Promotion Service(RCPS)」(広告体験を損なわず、データによる最適なクリエイティブ選定を行い、エンゲージメントの最大化を目指すサービス)の第3弾メニューとして、外部データのAPIとGoogleマーケティングプラットフォーム のプロダクトを活用し、クッキーに依存せずに1 to 1の広告配信が可能な「MOMENT CREATIVE」の提供を開始した。
天気情報や位置情報などの外部データや企業サイトのデータを活用することで、ユーザーを取り巻く環境に応じてモーメントを捉え、クリエイティブを出し分けることが可能となる。
「MOMENT CREATIVE」は、天気情報や位置情報などの外部データや自社サイトのデータを活用して、モーメントを捉えた配信が可能なクリエイティブソリューション。気温によって購買率が変動する商品や、人気がリアルタイムで入れ替わる商品におけるマーケティング施策での活用が想定される。
同サービスの特徴は運用体制にあり、データフィードの作成からクリエイティブ制作、配信・分析までをワンストップで提供する体制を整備し、PDCAをスムーズに回すことができるという。
データフィードの作成
データフィードの作成・運用には時間とコストがかかるが、DACにはフィード作成の専門組織があり、フィードの作成から運用まで一手に担うことができる。外部APIデータだけでなく、連結子会社であるトーチライトが開発するデータフィードマネジメントツール「seil Powered by Sherpa」の活用により、自社サイトの商品情報や在庫状況もリアルタイムで取得する。クッキー以外の外部データを活用することで、データ規制の影響を受けない1 to 1 の配信が可能となる。
クリエイティブ制作にかかる時間や費用の削減
GoogleのスタジオとGoogle Web Designerを活用し、テキストや画像などのクリエイティブ要素をユーザーごとに入れ替える。大量のクリエイティブパターンを自動生成することが可能なため、クリエイティブ制作にかかる時間や費用の削減につながる。またRCPSシリーズの「RICH CREATIVE」と掛け合わせることで、よりリッチなフォーマットが作成できる。
配信から分析までをワンストップで提供
DACはGoogleアナリティクスの認定パートナーであり、キャンペーンマネージャー360やディスプレイ&ビデオ360の豊富な運用実績を保有している。また、配信から分析までをワンストップで提供できるため、広告配信後、計測可能な詳細なデータを用いて、広告の評価を行い、次のクリエイティブの改善やユーザー像の理解にスムーズにつなげることが可能。近年はGoogle Cloudの活用にも注力しており、同サービスで機械学習を活用したターゲティングなどが可能となっている。
両社は、今後機械学習モデルを活用した分析・配信など、Googleのソリューションを活かし、「RCPS」のサービスを拡大していく。各企業のブランドストーリーや商品の世界観を生活者1人ひとりに届け、広告体験を損なわずエンゲージメントを向上させるべく、企業のマーケティング活動に貢献していくとのこと。