360Channelの総合XRプロデュース事業を展開するVR PARTNERS事業部は、山口県宇部市にて、宇部市ならびに株式会社NTTドコモの協力のもと、5G/VRコンテンツ制作プロジェクトの企画およびVRコンテンツ制作体験を実施したことを発表した。
宇部市では、コンテンツスキル育成のため、宇部市民や学生向けに、5GとXR技術の環境を提供し、ビジネスアイディアの機会創出を目的としたアイディアソンおよび撮影体験を企画した。
2021年1月に「XRビジネスワーク」を開催し、XRビジネスやVR用コンテンツ撮影の手法を提供。年齢や業界問わず、さまざまな人が参加し、実際に住んでいる市民の目線からよりリアルな市街地をどのように普及していきたいかアイディアを集め、それらを踏まえた市民参加型のVRコンテンツ制作体験を講じてきた。
前述のXRワークショップを踏まえ、うべスタートアップ(うべ産業共創イノベーションセンター 志)を中心に計2日間の撮影体験を実施し、実写VRコンテンツの撮影手法やVR用撮影機器の操作方法などVR技術に関する幅広い知識を提供するとともに、宇部市民のVRコンテンツ制作に対する意欲を高めることができた。手法について説明後、実際に参加者とVR用のカメラやドローンを使用して宇部市内を撮影し、VRコンテンツとして「宇部中心市街地VR」を制作。技術・演出的なサポートを行いつつ、基本的には参加者からの意見を基に撮影を行い、本格的なVR撮影体験を提供した。
また、うべスタートアップ(うべ産業共創イノベーションセンター 志)では、誰でも容易に同コンテンツを観られるようにNTTドコモの5G回線とクラウドを接続のうえ、VR端末であるMetaQuest2で再生できるアプリケーションを開発。8KのVRカメラで撮影した大容量VRコンテンツをクラウドに格納し、5G回線で高速ストリーミングを行うことで、VR体験を可能にしている。アプリケーション内ではコントローラーではなく、ハンドトラッキングで操作を行い、実際に宇部市の各地に行ったかのような擬似体験ができる。また、VR端末を装着せずにタブレット端末で鑑賞することもできるので、より多くの人々のニーズに合わせた体験が可能となる。