Spotify、国内における広告ビジネス拡大 リスナーとの機会をより有効活用できるようサポート

  • X
  • Facebook
  • note
  • hatena
  • Pocket
2022/08/24 12:00

 オーディオストリーミングサービスSpotifyは、国内における広告営業部門とサービスを拡大し、デジタル広告のさらなる成長を後押しすることを発表した。今月2名の執行役員 本部長職が広告営業チームに新たに加わったほか、国内の広告代理店パートナーや広告主となるブランドに対するサービスを向上する目的で、今後2年間で広告営業チームの人員を現在の約5倍に増強するという。

 同社は、デジタル音声広告に対する広告主からの需要の高まりを感じており、今後近い将来には、すでに海外で実装・展開されている広告やポッドキャストのソリューションをローカライズし、日本でも拡大するSpotifyユーザーに対しブランドが効果的にリーチし成果を生み出せるように支援していく。

 日本でサービスを開始した2016年秋以降、Spotifyは、革新的かつ個人に最適化された音楽・ポッドキャスト体験を提供することで、国内におけるデジタルオーディオ消費を大幅に拡大させてきた。音楽の楽しみ方や出会い方、アーティストとのつながり方を進化させると同時に、日本の文化背景にあった、ほかでは聴くことにできない魅力的なポッドキャスト番組をパートナーやクリエイターと共に生み出し、リスナーに提供してきた。

 Spotifyは世界におけるデジタル音声広告の革新の最前線において、画期的なアドテクノロジーを導入してきた。広告主を、ポッドキャストを楽しむリスナーとプラットフォーム上でスケール感をもってつなぐ音声広告のマーケットプレイス「Spotify Audience Network」や、プランニングからレポート作成、効果測定といった一連のソリューションを提供するポッドキャスト広告テクノロジー「Streaming Ad Insertion」、さらには、特定の市場における音楽とポッドキャストの広告を容易に購入できるセルフサービス型の広告マネージャー「Spotify Ad Studio」などがこれにあたります。

 現在これらはまだ日本で利用できないが、こうしたツールによって広告主は安全な環境でよりターゲティングができるようになり、またより精度の高い効果測定とインサイトを得ることも可能になる。

 今回、執行役員 営業本部長として入社した伊坂英雄氏と立石ジョー氏は、新しくなった国内広告営業チームを率い、Spotifyの広告ソリューションを日本で展開。伊坂氏は、米Meta Platformsの日本法人であるFacebook Japanにて複数の業種にわたるFacebookとInstagramの広告営業チームを率いた経験を持ち、立石氏はTwitterやナイキにて広告営業やデジタルビジネスを統括してきた。2名は、Spotifyのアジア太平洋地域広告営業責任者であるBrad Grealy氏の直属となる。