130人以上のプロマンガ家を輩出してきた「トキワ荘プロジェクト」を運営するLEGIKAは、縦スクロールマンガ・Webtoon制作事業に参入することを発表した。同社が手がけるマンガ人材発掘・育成事業と、企業向けマンガ制作事業の特徴を生かし、Webtoon人材支援・制作支援に関する取り組みを進める。
同社では、50名以上のマンガ家が暮らす交流住居「多摩トキワソウ団地」を設け、企業での人材開発のノウハウを採り入れるなど、職・住・学が一体となった環境で中長期的に活躍できるマンガ家育成に取り組んでいる。さらにマンガ人材ネットワークを生かし、企業団体向けの戦略的マンガ制作事業「レジカスタジオ」を手がけている。
今後は、Webtoon制作に取り組む企業に、Webtoon人材確保のためのイベントの運営提供、コラボレーション企画の運営支援、Webtoonの制作体制に直接ジョインするかたちでの支援提供などを行うという。
第1弾の取り組みとして、韓国ドラマの輸入やタレントビジネスなどを手掛けるインタラクティブメディアミックス（以下、IMX社）と連携し、縦スクロールマンガ・Webtoon制作に関するプロジェクトをスタートする。
まず、賞金付き作家オーディション企画「戦略的マンガ制作サービス『レジカスタジオ』×IMXTOONコラボオーディション」の運営を開始した。
コラボオーディションでは、IMX社が選定した人気韓国ドラマを題材にしたネームコンテもしくはキャラクターデザインを提出する課題を設ける。コラボオーディションにおいて優秀な成績を収めた人については、IMX社が手がける人気韓国ドラマを原作とするWebtoon制作プロジェクトにおいて、Webtoon作家として選抜される可能性があるとのこと。
さらに、IMX社が手がけるWebtoon制作にLEGIKAが加わる。
LEGIKAではトキワ荘プロジェクトのメンバーなどによる作家リソース確保とWebtoon制作活動の両者について、IMX社の取り組みを中長期的にサポートしていく予定となっている。
今後LEGIKAでは、マンガ人材育成だけでなく、企業向けのマンガ制作を核とした総合的な事業を展開していく。同取り組みにより、マンガという表現手法が世の中で広く利用されることで、作家人材の収益強化につながるエコシステムづくりを進めていく。
Webtoon制作プロジェクト体制
- IMX社：制作対象となる韓国ドラマの選定および事業企画展開、作品により制作を担当
- LEGIKA：制作に加わるマンガ家選定、作家マネジメント、Webtoon制作・ディレクションを担当
