電通デジタルは、電通グループでAI開発をリードしてきたデータアーティストを、2023年4月1日付で合併することを発表した。
電通デジタルは、デジタルカンパニーとして、約1,100社のクライアント企業のビジネスを支援している。企業の持続的成長に必要となるDX、事業変革、顧客体験デザイン、メディア、クリエイティブ、コマース、グローバルなど多岐にわたる経営課題を、データとテクノロジーを駆使した高度な専門性によって解決し、多くの企業の成長に貢献し続けてきた。現在では約2,200名を超えるデジタルの専門家が集まり、世界中のテクノロジー企業やプラットフォーマー各社とのパートナーシップを強化しながら、多くのビジネス課題の解決に尽力している。
今回、電通デジタルはさらなる企業課題の解決、イノベーションの積極的創出に向けて、国内外の有力なデジタル企業とのM&Aを成長戦略のひとつとして位置づけ、データアーティストの合併を決定した。
データアーティストはAI開発とビッグデータ分析に強みを持ち、独自のプロダクトやDX支援サービスを提供するAIカンパニー。これまでも、電通グループ独自のデータマーケティングプラットフォーム「People Driven DMP」、AIを活用してテレビ視聴率を予測し広告枠の最適運用を行う「SHAREST/RICH FLOW」、複数のデータクリーンルーム環境を一元管理する「TOBIRAS」、企業のオウンドメディアにおける「AI活用型コンバージョン率改善サービス」、SNSユーザーを趣味嗜好で区分しコミュニケーションを最適化する「Tribe Driven Marketing」など、電通グループにおける中核的なデータソリューション開発を支えてきた。
また、グローバル水準の高度なIT人財の育成に注力するモンゴルに開発拠点を有し、最先端のAI研究開発を推進しており、東京大学未来ビジョン研究センターとの共同研究による技術的深度の探求を継続的に実施するなど、高度な技術と専門性を強みとしている。
これまでにも両社は、AI/データ活用による広告効果最大化のためのソリューション開発や、企業DX支援などで協業実績を積み重ね、昨今では電通デジタルと電通が構成する電通グループの横断組織「電通クリエイティブインテリジェンス」に参画し、クリエイティブ制作プロセスへのAI活用における共同研究、プロダクト開発に注力をしてきた。
同合併により、電通デジタルはAI技術開発力とビッグデータ解析を事業の中核に組み込み、今後もクライアント企業のさまざまな経営課題・事業課題を解決する。また、グローバル水準の高度なIT人財の採用と育成を強化し、国内外をネットワークした人的資本経営を推進する。
- 合併効力発生日(予定):2023年4月1日
- 合併方式:電通デジタルを存続会社、データアーティストを消滅会社とする吸収合併方式で行う。