視聴行動分析サービスを提供するニールセンデジタルは、スマートフォン視聴率データ「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)」をもとに、 「フードデリバリーサービス」の利用状況を発表した。
2021年8月より2022年10月までの「ニールセン モバイル ネットビュー」によると、「飲食店情報サービス」において、今年の8-10月のスマートフォンからの利用者数は、昨年の同時期と比べて45%増加。一方で、外食する機会が増加してきたことで、利用者数の減少が懸念される「フードデリバリーサービス」は、昨年同時期と同程度の利用者数を維持していた。
次に、「フードデリバリーサービス」の利用者数を性年代別に見ると、男女とも18-34歳では2021年と比べて利用者数が減少していたが、35歳以上では利用者数が3年連続で増加した。
最後に、「フードデリバリーサービス」における2022年の利用頻度を性年代別に見ていくと、女性35-49歳がもっとも多く5回となっていたものの、ほかの性年齢でも3-4回は利用しており、大きな差は見られなかった。
同調査の結果、ワクチン接種の普及や政府による行動制限の緩和が進むなかで、人々の外食の利用が大きく増えているにも関わらず、フードデリバリーサービスの利用者数は昨年と同程度を維持していた。このことから、経済活動が平時に戻りつつある現在でも、コロナ禍で一度使い始めたフードデリバリーサービスに対する需要が継続していることがうかがえる。