広告事業を展開するオプトは、ChatGPTと効果予測AIを活用し、多数の広告テキストから厳選することで効果的な広告クリエイティブを実現する「CRAIS for Text」を提供している。今回、同ツールにおいて一部の開発者への先行提供が開始されているGPT-4 APIでの広告テキスト生成が可能になった。
提供開始の背景
ダイレクト広告は、プラットフォーマーによる自動化対応が進み、ターゲティングや配信面などにおいて広告主や代理店ごとの差別化が難しくなってきている。一方で、ダイレクト広告のテキスト制作に関しては多くのパターン数が求められることもあり、機械化のニーズがより一層高まっている。
同社は、ChatGPT API(GPT-3.5-turbo)と効果予測AIを活用した「CRAIS for Text」を今年3月20日(月)より提供を開始している。そして今回、同社にてGPT-4 APIの先行利用が可能となったため、「CRAIS for Text」に実装した。
GPT-4へのバージョンアップによる進化
米国司法試験の模擬テストを例に挙げると、GPT-3.5からGPT-4にバージョンアップすることにより、GPT-3.5では合格者の下位10%のスコアだったところ、GPT-4では上位10%に入るほどに向上することがOpenAI社による、GPT-4についてのテクニカルレポートで報告されている。
また、広告テキストの生成においては、GPT-3.5で生成した広告テキストでは、コンサルタントのチェックにおいて約75%を広告配信に活用できていたが、GPT-4では約90%を広告配信に活用できるようになると見込んでいる。さらに、広告配信後のクリック率では約2割の改善が見込まれている。これは、推論力や創造性、協調性などが改善されたことにより、これまでと同じ指示(プロンプト)でも、より品質の高いテキスト生成がされやすくなっているため。
また今回CRAIS for Textは、Google広告のレスポンシブ検索広告にも対応。これにより、複数の広告タイトルと説明文の組み合わせの効果を予測することや、遺伝的アルゴリズムを用いて大量のタイトル・説明文から効果の高い組み合わせを予測・抽出することが可能になった。オプトは、ツール精度の改善により担保した時間で、クライアント企業の広告配信において軸となる戦略策定やキーワード策定の支援をより強化する。
オプトは、今後も世の中のニーズを取り込み、広告主企業様の事業成長に向けたマーケティング活動の支援に努めていく。