プロシューマー支援事業を展開するファンコミュニケーションズは、成果に応じた支払い方式のアニメーション制作を依頼できる「ZABOOOON(ザブーン)」のα版サービスサイトをローンチした。
ZABOOOONは、クライアントとアニメクリエイターのマッチング、および制作管理~支払い管理までを一貫して行うプラットフォームサービス。成果報酬型の案件に限定することで、クライアントとアニメクリエイターの双方にとって、視聴体験そのものに重きをおいた制作や活動を可能にする。
事業の背景
日本のアニメ産業はこれまで、類を見ない固有の技術や文化、そして大きな経済圏を長い積み重ねの中で発展させてきた。しかし、その製作方式は常に固定化されており、競争相手がいない。そのため、“いかに安く制作費用を抑えるか”という価値判断に拍車がかかり、昨今では現場の労働環境について問題視されることが多くなった。
そのような現状から、”アニメクリエイターが自らリスクをとることで、成果が還元される新しい制作の仕組みを作れないか”という想いが芽生え、サービスの立ち上げに至った。
参加アニメクリエイターについて
ZABOOOONとクリエイターは共同事業者として、お互いにリスクをとり、お互いの利益の最大化を目的として活動している。成果報酬型のアニメーション制作を実現するために集まってくれたクリエイターの多くが、現時点ではインディーアニメーターとなっている。
インディーアニメーターとは
アニメの自主制作を目的として活動しているアニメクリエイターの総称。テレビアニメに参画することもあるが、独自の絵柄やスタイルを武器にしている彼らは、その個性を存分に発揮できる場所を常に探し回っている。
今後の展望
現在はα版サービスサイトとして、マッチングに必要な機能のみを実装している(案件一覧、クリエイターポートフォリオなど)。
ゆくゆくは個人や小人数のクリエイター集団がより容易にスタジオを持てるようになるだけでなく、自立し、持続可能な生態系を構築できるような仕組みづくりを目指している。