インターネット広告事業を展開するCyberACEは、急増する動画市場に対応し、縦型広告に特化した新部署「VCL」(Vertical Creative Lab)を立ち上げた。
導入から発足背景
新型コロナウイルスの影響を受け、デジタル広告の重要性が一段と高まり、とくに2021年以降、インターネット広告市場は急速に成長している。動画市場はインストリーム動画広告の需要が大きく増加し、さらに2023年にはネット上でのコンテンツ消費のうち約43%が短尺動画になると予測されている。(2022年実施のニールセン調査より)
Meta Platforms社全体でも、Instagramに費やす時間の2割はリール面が占めており、広告の在庫もそれにともなって増え、縦長動画の重要性は高くなっている。
今後も持続することが予想される成長トレンドに着目し、同社は動画市場をリードするため、縦型動画専任組織「VCL」を立ち上げた。
VCLの特徴と強み
VCLは現在、Instagramを中心にTikTokやYouTube Shortsなどの縦型広告に力を入れている。
実際にInstagramでは、Facebook Japanとの定例を通じて情報交換を行い、縦型動画の検証や効果的な構成を模索。Facebook Japanとの取り組みにより、縦長動画配信比率は約2倍まで伸長し、同社全体の配信金額も前後6ヵ月と比較して約1.3倍伸長している。さらに、VCLでは動画広告の重要な要素である素材にも注力しており、週次で撮影を行い、常に新しい素材で配信することで縦長動画が疲弊しない仕組みを構築。
また、効果予測しながら、広告効果の高いクリエイティブ素材を撮影し続ける「極予測LED」を取り入れることによって、1日に数十種類以上の異なるシチュエーションでの撮影を実現。従来の動画撮影でかかっていた膨大な工数を削減し、素材のバリエーションを増加させることで、広告主のメッセージをより鮮明かつ多様なかたちで伝えることが可能となる。
CyberACEはVCLの発足により、動画市場の攻略により尽力する考え。引き続き縦型広告の研究と効果的な配信に取り組み、顧客の成長に貢献していく。