UXコンサルティング、事業デザイン、UI/UX改善などを手がけるサービスデザイン会社のアジケは、日本の銀行の「アクセシビリティ」の取り込み状況に関して独自で調査をおこない、主な結果をまとめた。
おもな調査結果
- 調査を行った銀行65行の全体の達成度は6割程度。アクセシビリティの観点で改善の余地がある。
- 地方銀行と比較してメガバンクの評価基準の達成率が高く、地方銀行のアクセシビリティの対応に課題がある。
- ログインフォームに関する評価基準はいずれも達成率が半分以下。エラー時の原因が不明確であり、具体的な行動が示されないフィードバックを行っているログインフォームが多い結果。
全体の達成率
銀行65行全体における評価基準の達成率は61.6%であった。
銀行種類別の達成率
メガバンクの評価基準の達成率は93.3%。
地方銀行の評価基準の達成率は60.0%。
調査概要
- 期間:2023年8月28日〜9月8日
- 目的:金融業界のアクセシビリティの現状を把握し、強化を促すため。
- 対象:メガバンク3行、第一地方銀行(以下、地方銀行)62行のウェブサイト/TOPページおよび特定の下層ページ(アクセス数が多く、ウェブサイト全体のアクセシビリティの取り組み状況を判断できるものと想定)
- 方法:「WCAG2.1」の評価基準の内、適合レベル「A」および「AA」の達成状況を確認
- 企画:アジケ