日本テレビがGOKKOと資本業務提携 Z世代向けメディアミックスコンテンツ創出加速のため縦型短尺ドラマ強化

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2024/07/16 06:30

 日本テレビ放送網は、「ごっこ倶楽部」をはじめとした縦型ショートドラマでZ世代から支持を受け続けるGOKKOとの資本業務提携を決定した。

本件の背景・目的について

 同社グループは「中期経営計画2022-2024」において「コンテンツ中心主義」を掲げ、知的財産(IP)コンテンツの開発や育成に取り組んでいる。そのなかでも、スマートフォンやSNSに最適化され、若者を中心に人気が高まる縦型ショート動画は注力領域のひとつであり、2023年からはGOKKOと一緒に日本テレビの縦型ショートドラマアカウント「毎日はにかむ僕たちは。」を開始している。同アカウントは、Z世代の約3人に1人が認知しており、約4人に1人が実際に視聴している人気アカウントに成長した。平均再生数350万回、総再生回数10億回以上を記録、TikTok上半期トレンド大賞2024でのノミネートやショードラアワードでバズり賞を受賞しています。そうしたなか、縦型ショートドラマ領域のさらなる強化に向けてGOKKOとのよりいっそうの共創体制を構築するため、資本業務提携を決定した。

 今回の資本業務提携を通じ、GOKKOが持つデータ分析にもとづくZ世代の感覚に合わせたクリエイティブ制作力およびアカウントブランディングに関する知見やノウハウと、同社がこれまで培ってきた地上波や配信事業での経験を掛け合わせることで、地上波や配信ドラマを絡めたZ世代向けメディアミックスコンテンツを創出し、世界の感動総量を増やしていく。

クリエイター支援のインパクト投資2号案件

 本件は、投資検討段階から継続的に社会的インパクトの測定・マネジメントを行う「インパクト投資」の日本テレビ第2号案件。インパクト投資は、日本テレビホールディングスによる「日テレ共創ラボ」の活動の一環として、調査研究を進めている。

 GOKKOは若いクリエイターの育成や新たなキャリア形成の選択肢を提供している。投資検討時のインパクト・デューデリジェンスを通してGOKKO経営陣が検討した結果、「日本のドラマクリエイターが憧れの職業になる」を長期的に目指す社会的インパクトとした。

 世界中の人々が感動するショートドラマ制作を通してドラマクリエイターの収入が増え、日本のドラマクリエイターが憧れの職業になり、その結果としてドラマクリエイターが増え、さらに多くの良質なドラマで世界の感動総量が増えることを目指していく。