電通は、クリエイティブ領域に特化したDEIコンサルティングチーム「BORDERLESS CREATIVE(ボーダーレス クリエイティブ)」を発足した。DEI視点を取り入れた広告企画・新規事業開発を、コンサルティングから実施までワンストップで担う。
DEI(Diversity, Equity & Inclusion)は現代社会においてクリエイティブの最重要テーマのひとつ。世界的な評価を受けているクリエイティブコンテンツにはDEI視点を取り入れたものが多くなっている。一方で、DEIの配慮が欠如していると批判が高まる可能性もある。社会的にポジティブな評価を獲得するには、NG表現を避けるだけではなく、専門的な視点にもとづいた企画が必要。海外ではDEIのコンサルティングを専門に行う会社が注目されつつあるが、日本ではまだそのような企業・団体が少ない状況にある。
「BORDERLESS CREATIVE」は、国内では希少な、クリエイティブ領域に特化したDEIコンサルティングチーム。ジェンダーや障害などのDEI領域で知見が豊富にあるクリエイターと、当事者・専門家が連携。独自の「BODERLESS CREATIVE METHOD」で、見えないボーダー(課題)の発見から企画・制作までにいたる全フェーズで、クライアント企業に伴走する。
チームメンバーはこれまで、10以上の業界(総合商社、ファッション、イベント、金融など)のさまざまなDEIテーマのクリエイティブ業務に携わり、数多くの広告賞を受賞してきた。また、社内で実施してきた勉強会では、多くの有識者と議論・対話を重ねてきた。それらを通して培ったナレッジ、当事者・当事者団体を含む関係者とのリレーションを生かして、コンサルティングやマーケティング支援を展開していく。また、2011年から多様性をテーマにした研究・開発・ネットワーキングに取り組んできた国内電通グループ横断タスクフォース「電通ダイバーシティ・ラボ」とも密に連携していく。