インターネット広告の信頼度は2割 36.4%は詐欺広告表示経験があるが7割は理解不十分/JIAA調査

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2025/08/20 05:00

 日本インタラクティブ広告協会(以下「JIAA」)は、2025年2月に「2025年インターネット広告に関するユーザー意識調査(定量)」を実施。インターネット広告の信頼要因や課題に加え、詐欺広告への対応や理解度、生成AI広告の受容性を分析した。

インターネット広告への信頼

 調査によると、インターネット広告への信頼度は21.6%にとどまり、過去数年で信頼度が下がっていることがわかった。若年層では比較的高い傾向で、男女別では同水準だった。不適切な広告掲載はメディア信頼を損なう(54.4%)、不適切なメディアへの掲載はブランド信頼を下げる(39.3%)との回答が増加傾向にある。インターネット広告が信頼できるかの診断要因は、広告企業の評判や製品サービスの認知のほか、「メッセージの誠実さ」が多く挙げられた。

詐欺広告への対応や理解度

 インターネット利用者の36.4%が「詐欺広告が表示された経験がある」と回答し、一方、45.7%の利用者は「表示されたかわからない」と回答している。

 詐欺広告を認知していても具体的内容は理解していない層が約7割で、通報経験があるのは約2割にとどまった。

生成AIを活用した広告への意識

 生成AIを活用した広告に「抵抗感がある」は約37%で、「抵抗感がない」22%を上回った。若年層(15~34歳層)は抵抗感が低く、デジタル慣れの影響が示唆される。生成AIで作成されたことを明記した場合、「安心感が増す」とした回答は33.8%で、透明性の確保が受容度向上に有効と考えられる。

調査概要
  • 調査期間:2025年2月18日(火)~21日(金)
  • 調査エリア:全国
  • 調査対象者:15~69歳 男女個人
  • 対象者条件:PC、タブレット、スマートフォンでインターネットを「週1回以上」利用者
  • サンプル数:有効回収 3,840サンプル
  • 割付:住民基本台帳の構成比をもとにウェイトバック集計を実施(レポート記載の回答者数はWB前、割合はWB後のスコアを掲載)
  • 調査方法:ウェブ調査