日本インタラクティブ広告協会(以下「JIAA」)は、2025年2月に「2025年インターネット広告に関するユーザー意識調査(定量)」を実施。インターネット広告の信頼要因や課題に加え、詐欺広告への対応や理解度、生成AI広告の受容性を分析した。
インターネット広告への信頼
調査によると、インターネット広告への信頼度は21.6%にとどまり、過去数年で信頼度が下がっていることがわかった。若年層では比較的高い傾向で、男女別では同水準だった。不適切な広告掲載はメディア信頼を損なう(54.4%)、不適切なメディアへの掲載はブランド信頼を下げる(39.3%)との回答が増加傾向にある。インターネット広告が信頼できるかの診断要因は、広告企業の評判や製品サービスの認知のほか、「メッセージの誠実さ」が多く挙げられた。



詐欺広告への対応や理解度
インターネット利用者の36.4%が「詐欺広告が表示された経験がある」と回答し、一方、45.7%の利用者は「表示されたかわからない」と回答している。
詐欺広告を認知していても具体的内容は理解していない層が約7割で、通報経験があるのは約2割にとどまった。



生成AIを活用した広告への意識
生成AIを活用した広告に「抵抗感がある」は約37%で、「抵抗感がない」22%を上回った。若年層(15~34歳層)は抵抗感が低く、デジタル慣れの影響が示唆される。生成AIで作成されたことを明記した場合、「安心感が増す」とした回答は33.8%で、透明性の確保が受容度向上に有効と考えられる。


調査概要
- 調査期間:2025年2月18日(火)~21日(金)
- 調査エリア:全国
- 調査対象者:15~69歳 男女個人
- 対象者条件:PC、タブレット、スマートフォンでインターネットを「週1回以上」利用者
- サンプル数:有効回収 3,840サンプル
- 割付:住民基本台帳の構成比をもとにウェイトバック集計を実施(レポート記載の回答者数はWB前、割合はWB後のスコアを掲載)
- 調査方法:ウェブ調査