電通においてDEI領域の調査・分析、ソリューション開発を行う専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ」(以下「DDL」)は、LGBTQ+支援のための具体的なアクションをまとめた「アライアクションガイド」をリニューアルした。電通グループが実施した性的マイノリティーに関する最新調査「LGBTQ+調査2023」や当事者、アライの意見などをもとに、現在のLGBTQ+をめぐる状況をよりリアルにリポートし、LGBTQ+支援のアクションをさらに具体的に、わかりやすくまとめた。
DDLは、2011年の創立以来、多様性をテーマに研究し、企業や社会の取り組みを支援するソリューション開発を担っている。本ガイドの初版は「LGBTQ+調査2020」をもとに2021年6月に作成し、以降、毎年6月のプライド月間(世界各地でLGBTQ+の権利を啓発する月間)に合わせて更新を重ねてきた。これまで多くの企業や団体、教育機関において社内研修や講演、採用活動など多様な場面で、社内外のコミュニケーションにおける参照元として活用されてきた。
リニューアル版は、LGBTQ+について「知る」「考える」「行動する」の3章立てで読み進めるごとに理解が深まるという初版の構成はそのままに、日本におけるLGBTQ+当事者層の割合が9.7%といった最新調査の内容を反映させたほか、歴史年表やイベントカレンダーを最新情報にアップデートし、本文もよりインクルーシブな表現・解釈の文章へと改訂した。内容の更新に合わせて、デザインも一新しています。教育現場において多くの活用報告があったことから、出力用のモノクロ版を新たに作成したり、巻末に「LGBTQ+調査2023」の概要が一覧できる資料を追加したりと、より使いやすさを意識した。
同社は今後も本ガイドの定期的な更新を重ね、1人ひとりの違いを尊重し、誰ひとり取り残すことのない社会の実現に貢献していく。