ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)は、メディアプランニングとクリエイティブの専門知識を融合させ、クライアントの課題解決を支援する社内組織「ADK SCRUM」を発足した。
昨今、顧客や顧客接点の多様化によって、広告におけるクリエイティブ要素の重要性は非常に高くなっている。しかし、日経広告研究所による広告主動態調査(2023年版)によると、効果測定を行いクリエイティブの品質向上を目指している企業は約30%に留まっている。また、急速なメディアの環境変化が起こっているこの時代において、メディアのみのPDCAでは得られる効果は非常に限定的である。
成果を出すためには、メディアプランニングだけではなく、クリエイティブのPDCAを正しく実行すること、すなわちメディアプランニングとクリエイティブを統合的に運用することが求められている。
そこで、データを基点に体験接点の設計と最適な投資計画を提供するコミュニケーションチャネルのプロフェッショナル「統合チャネル戦略本部(CCP)」と、広告・非広告における顧客体験デザイン開発をコアとする「EXデザイン本部(EXD)」が新たに「ADK SCRUM」を立ち上げ、メディアプランナーとクリエイターが一体となり、プランニングから検証までのPDCAを一気通貫で伴走する体制を作った。
「ADK SCRUM」では、「アッパー/ミドル領域を、もっと強く。」をビジョンとして、アッパー/ミドルファネルを中心とした課題解決策を提供する。たとえば、ローワーファネルの効率化に限界を感じているブランドには、アッパー(認知)とミドル(興味・検討など)を太らせるためのPDCAプランを、アッパーは十分であるブランドには、ミドルの歩留まりを改善するPDCAプランを提案し、企業の抱える課題を解決する。
メディアプランナーとクリエイターが連携して、継続的な投資判断と改善をおこなうMIMソリューションを活用したメディアプランニングと、テストと運用を前提とした複数のクリエイティブ企画開発を一体的に進行することで、メディアとクリエイティブの統合的なPDCA(ダブルPDCA)によるKPI改善が期待でき、アッパー/ミドル領域を中心とした効果的な広告戦略を実現していくことが可能となる。
今後もADK MSでは複雑化するコミュニケーションPDCAを「メディア」と「クリエイティブ」をワンストップでマネジメントすることで、事業スケールを目指す企業、ミドルファネルに課題を抱える企業、ブランディング中心も効果検証を意識する企業など、幅広いクライアントの課題解決に貢献していく。