メルカリとメルペイ、NTTドコモ(以下、ドコモ)は、3社のユーザーのさらなる利便性とサービス向上、キャッシュレス推進、新規事業の検討などを目的とした業務提携について、合意した。
業務提携の概要は下記のとおり。
1)「メルカリID」と「dアカウント」連携による顧客基盤の拡大
- 両社のIDを連携させることにより国内最大級の顧客基盤を実現(2020年5月開始予定)。
2)メルカリの利用でdポイントが貯まる、使える
- dアカウントとメルカリIDが連携することで、メルカリでの取引1回につき、取引額100円(税込)ごとに1ポイントのdポイントを還元(2020年5月開始予定)。
- 貯まったdポイントを、1ポイントあたり1円(税込)として、「メルカリ」での取引に利用可能(2020年5月開始予定)。
3)スマホ決済事業の連携
- 「メルペイ」ウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高およびポイント残高の連携、各社のサービスにおけるポイントのシームレスな利用の実現。
- 両社の決済サービス加盟店の共通化および、共同での営業推進(2020年初夏開始予定)。
4)ドコモショップとメルカリのさらなる連携強化の検討
- 現在一部のドコモショップで実施している「メルカリ教室」やメルカリの梱包・配送サポートの全国展開の推進の検討
5)その他、各社のアセットを活用した新規事業創出の検討
- 各社が保有する各種データを連携させたfintechサービスの開発を検討
- 新たなマーケティングや販促ソリューションの開発を検討
業務提携の背景・意義
メルカリとドコモは、2015年4月のキャリア決済のパートナーシップに始まり、2019年4月にはメルカリで売れたモノが梱包・発送できる「つつメルすぽっと」のドコモショップ内への設置や、同年10月にはメルカリ教室を共同開催するなど、これまでも多くの取り組みを重ねてきた。
今回の業務提携により、これらの取り組みを拡大するとともに、両社IDの連携によりメルカリ、メルペイ、ドコモの3社で国内最大規模の顧客基盤を保有するアライアンスを構築し、さまざまなサービスを提供することが可能となる。
さらにスマホ決済領域での加盟店共通化など、3社が持つアセットを相互に活用し、ポイントをシームレスに利用できる決済サービスを実現することにより両グループのユーザーの利便性向上、また、日本におけるキャッシュレス推進をめざし、さまざまな事業を展開していく。