大日本印刷（以下、DNP）は、生成AIを活用したソリューション開発とコンサルティングを展開するArchaic（アルカイック）と資本業務提携契約を締結した。Archaicの生成AI技術や専門家とのネットワークと、企業や自治体のDXを支援するDNPの各種サービスを掛け合わせて、業務プロセス全体の改革支援を加速する。
生成AIの活用領域は、業務プロセスの一部だけではなく企業・自治体の事業や業務プロセス全体の課題解決にまで拡大している。
今回の提携によってDNPは、これらの既存のDX支援サービスにArchaicの生成AIに関する技術やノウハウなどの強みを掛け合わせることで、より付加価値の高いサービスへと変革させ、生成AIを活用した事業領域の拡大を図る。
資本業務提携によるDNPの主な取り組み
既存のDX支援サービスにArchaicの生成AI関連の強みを掛け合わせて、企業・自治体の各種ドキュメントの制作から審査・校正、受発注管理や印刷・発送、データ分析まで一貫して支援する。企業・自治体の業務プロセス全体のDXを支援するとともに、必要なサービスを開発・機能拡充する。
校正・校閲支援：「DNP AI審査サービス」
各種法律やガイドラインなどに関して、業界のニーズごとに対応する機能を拡充。たとえば製薬業界向けの医師による講演資料や提案書、ウェブ広告や動画のチェック、ニュースリリースのファクトチェックなど、各種サービスの高度化を図る。
ドキュメント運用・管理：「PROMAX NEO」
製品・サービスに対する社内外の問い合わせへの対応を支援するチャットボットやAIエージェントを活用した運用プロセスの改善、契約書・社内資料などの文書生成サービス、設備の整備に必要な図面の高度検索や動画の校正などの機能拡充を目指す。
販促業務支援：「Connecting One Cloud」
システムで蓄積されたデータと企業・自治体の保有情報を学習して、需要予測AIモデルを開発。在庫の適正化や業務効率化を支援する。
今後、DNPはArchaicとの連携を通じて、業務効率化を支援するサービスの開発を強化し、金融・生保・損保・化粧品・飲料・食品などの業界や自治体への展開を予定している。
