電通とAMATELUSが業務提携 5G時代に向けた新たな映像視聴体験の提供を開始

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2020/03/19 14:50

 AMATELUSは、電通と業務提携をすることで、同社が保有する自由視点映像に関する特許技術「Swipe Video(スワイプビデオ)」の社会実装を加速させ、第5世代移動通信方式時代に向けた新たな映像視聴体験の提供を開始する。

 同特許技術では、ブラウザ上で自由視点映像をクラウド配信することが可能。ウェブの技術(HTML5)だけで動作するので、視聴者はアプリをダウンロードする必要はない。視聴者が任意のタイミングで再生中(スロー再生、ズーム中、静止中も可能)に画面をスワイプするだけで、ノーバッファリングで自由に映像を切り替えることができる。

 今回の業務連携により、AMATELUS社の戦略パートナーとして、AMATELUS社の独自技術に、電通のクリエイティブ力と6,000社を超える顧客企業・IPホルダー企業/団体・メディア企業などの多種多様なネットワークを掛け合わせることで新たな価値を創出し、革新的な撮影体験・映像視聴体験を提供していく。

 まずは電通の強みのあるスポーツを含むエンターテイメント領域から取り組み、放送および通信領域、ほか幅広い領域での提供をはじめとするビジネスを展開する予定。両社の役割は下記のとおり。

AMATELUS

  • 自由視点映像およびマルチアングル映像の撮影・生成
  • 自由視点映像およびマルチアングル映像の独自配信技術の開発・提供
  • 自由視点映像およびマルチアングル映像の独自配信技術を活用した新たなビジネス機会の企画・開発

電通

  • AMATELUS社保有の自由視点映像およびマルチアングル映像技術を活用した新たなビジネス機会の創出(ビジネス機会のアグリゲーション機能)
  • コンテンツ企画・制作(クリエーティブ機能)
  • 上記個別ビジネス機会のサービスデザイン(ビジネスデザイン機能)
  • 上記個別ビジネス機会のビジネスモデル化(ビジネスプロデュース機能)
  • 上記個別ビジネス機会から創出されるコンテンツ販売(営業機能)
  • AMATELUS社システム・サービス全般の営業代行機能

 なお、同社では、3月上旬より新型コロナウイルスの影響でイベントなどの中止または延期を決めた主催者を対象にサービス提供している。すでに実施されたイベントにおいても多視点の映像素材を提供することで、自由視点映像の生成・配信が可能。

 同社は今後、映像を提供するだけでなくその映像の中で見たいものを見たい視点で視聴できる「VOD2.0(View On Demand)」な新しい体験を提供する。「Broadcastから、Peoplecastへ。」を標榜し、今までにない視聴体験を提供する予定。2020年4月上旬には、イメージムービーを公開する。