博報堂プロダクツ、SNS向けARコンテンツ開発支援サービス開始 インスタストーリーやリールにも対応

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2020/10/20 06:00

 博報堂グループの総合制作事業を行う博報堂プロダクツは、社内に発足した次世代型コンテンツ開発チームを通じて、専用アプリ不要でAR体験を実現するSpark ARを活用したInstagram、Facebookの「ARコンテンツ開発支援サービスの提供」を開始する。

 Spark ARは、Instagram、Facebookアプリ内のカメラを使用して、顔やボディパーツ、表情などを認識できる技術を用いたARエフェクトをつけることができるARツール。

 近年、誰でも手軽に非日常の演出を加えて写真や動画を撮影することができるARエフェクト機能が若い世代を中心に人気を集め、モバイルAR市場は急速に拡大している。また、企業がブランドや商品のSNSコミュニケーションで効果を上げるためには、最新技術の活用による新しいクリエイティブ表現に加え、SNS文脈を捉えたコンテンツ制作ノウハウと効果測定が重要だという。

 同社の次世代型コンテンツ開発チームでは、長年グラフィック制作領域で培ってきたグラフィックデザイナーのデザイン力と3Dクリエイターによる空間コンピューティング技術をかけ合わせることで、新しいARのクリエイティブ表現を実現。また、Instagramの「Stories」や、15秒の短尺動画制作ができる新機能「Reels」などSNS文脈を捉えた拡散性の高いARコンテンツの開発から、データ解析によるフィルター効果測定サービスの提供まで、ARコンテンツ開発支援サービスをワンストップで提供する。

 同サービスの活用一例は、次のとおり。

Case1:ARフィルターを使った商品体験の拡張

 商品のロゴやデザインをマーカーに、商品周りに配置したARオブジェクトでブランドの世界観を拡張

Case2:グラフィック広告を拡張するARフィルター

 ポスターやDMなどのグラフィック広告をマーカーに、グラフィック広告を体験型広告に

Case3:UGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)内に自然に入り込むARブランド体験

 顔や輪郭を認識し、ユーザーの周りに配置したARオブジェクトでブランドの世界観を伝達

Case4:生活者の隙間時間に入り込むARゲームコンテンツ

 目や口元の動きをトリガーにするカジュアルゲームを通してブランド体験を提供