楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸、5G活用した新たな試合観戦体験の実証実験に成功

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2020/12/08 06:00

 楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸は2020年11月15日(日)および11月18日(水)の両日、ノエビアスタジアム神戸において、楽天モバイルが提供する第5世代移動通信システム(5G)のミリ波を活用した新しい試合観戦体験の実証実験として、「ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示」、「ARを用いた多人数参加型ゲーム実施」、「試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴」の実施に成功したことを発表した。なお、楽天モバイルの5G商用網を活用した実証実験は初めてとなる。

本実証実験の概要

  1. ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示
  2. ARを用いた多人数参加型ゲーム実施
  3. 試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴

ARを用いた統計&リアルタイム追跡データ表示

 試合中に観客席から、専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチにかざして操作すると、Jリーグ公式の統計データ(J STATS)を活用した選手の基本情報や位置、シュート数、ボール支配率、オフサイドラインの位置などの情報を、リアルタイムで重ね合わせて表示できることを確認。AR技術を用いて、現実のサッカープレーにスタッツ情報や試合データなどを重ね合わせて表示することで、リアルタイムで詳細情報がわかり、より新しい観戦体験の実現を目指している。

ARを用いた多人数参加型ゲーム実施

 専用アプリケーションを搭載したスマートフォンをピッチにかざし操作することで、来場者同士が対戦できるサッカーゲームの稼働を確認。AR クラウド技術により、参加プレーヤーは異なるデバイスから同一のゲームシーンを共有することができる。ゲームの内容は、2チームに分かれ、スマートフォンの画面上に登場した楽天の公式キャラクター「お買いものパンダ」を操作し、ゴールを目指して点数を競い合う。試合の前後やハーフタイム中に実施する新しいエンターテインメントコンテンツの創出につなげていく。

試合開始前のマルチアングル映像による低遅延視聴

 試合開始前に、観客席からスタジアムの様子を観覧しながら、専用ウェブサイトで、リアルタイムにマルチアングル(多視点)でスタジアムの映像を視聴できることを確認。スタジアムに設置した複数のカメラで撮影する映像をストリーミング配信することで、ウェブサイト上で異なるアングルの映像を視聴でき、座席位置からは見えづらい場所をマルチアングルで視聴できる。今後スタジアムで開催されるイベントやコンサートなどでの活用を想定している。

 両社は今後も、ユーザーにスタジアムでの試合観戦などをより深く楽しんでもらうため、通常の試合観戦に加え、リアルタイムでの選手‧試合情報の提示や場内演出を検討し、新しい観戦体験の創出を目指す。