NTTドコモ、さいたま市のAIオンデマンド交通サービス実証事業に参画 スマートシティの実現を推進

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2020/12/14 06:00

 NTTドコモは、さいたま市美園地区にて2021年1月18日(月)~2021年2月14日(日)に実施される、AIを活用したオンデマンド交通サービス実証事業「みそのREDバス」に参画する。サービスの本格導入を見据え、同実証事業を通じて、より利便性の高い交通インフラの提供を目指すという。

 同地区は、埼玉高速鉄道線「浦和美園駅」を中心に、大規模な都市開発が進行中のエリア。住宅や店舗などの建設や公共施設整備も進展しており、子育て世帯の人口が増えている一方で、地区内での自動車交通量増加が課題になっている。そこで、自家用車に過度に依存しない持続可能な交通環境をめざす取り組みとして、AIオンデマンド交通サービスの実証事業を実施することとなった。

 同実証事業は、国土交通省「スマートシティモデル事業」に係る実証調査の一環で、ドコモやさいたま市、一般社団法人美園タウンマネジメントなどが参画する「さいたま市スマートシティ推進コンソーシアム」が実施するものであり、ドコモのオンデマンド乗合交通「AI運行バス」のシステムを活用することにより、効率的な配車サービス提供を目指す。

 AI運行バスは、未来シェアが開発したSAVS(Smart Access Vehicle Service)を利用している、ドコモが提供する「高度なAIによる配車制御で、乗りたいときに、乗りたい場所で、誰でも容易に乗車予約ができる(オンデマンド)」サービス。

 同実証事業では、利用者がスマートフォンのアプリで乗降場所と乗車人数を選択して予約すると、車両と運行経路をリアルタイムにAIが決定し、アプリには乗車予定時刻が表示される。運行範囲は浦和美園駅周辺で、乗降場所は、公共施設、商業施設など約40ヵ所。乗車料金は1回当たり大人300円、小学生は150円で、最初の1週間は無料を予定。また、バスの利用者に、アプリ内で地域の施設や店舗の情報発信をするほか、クーポンも提供していく。

さいたま市実証事業における「AI 運行バス」活用の概要

利用イメージ

 スマートフォン上のウェブアプリで乗降場所を選択すると、リアルタイムで最適なルート決定や配車を行う。

利用方法

 ウェブアプリからのシンプルな操作で乗車予約が可能。