DNPとMIRAIBAR、空中に浮かび上がる高精細映像をタッチレスで操作できる端末を来年3月発売へ

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2020/12/20 05:00

 大日本印刷(DNP)と、神田工業の社内ベンチャーであるMIRAIBARは共同で、空中に浮かび上がって見える高輝度・高精細な映像に、あたかも触っているかのように操作できる「空中ディスプレイ入力端末」を2021年3月に発売する。

 発売に先立ち、資生堂が創業の地である東京・銀座にオープンしたグローバルステージブランド「SHISEIDO」の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で、2020年10月より「空中ディスプレイ入力端末」が先行導入されている。

 同端末は、内部モニターに映した動画や静止画を特殊プレート越しに反射させて、空中に浮かび上がるように高精細な映像を表示させ、さらにセンサーと組み合わせることにより、空中の映像をあたかも指で触っているような感覚で操作できる。

  • 一般的なノートPCの平均値200cd(カンデラ)に相当する、視認性の高い高輝度かつ高精細な映像の投影を実現。
  • 赤外線タッチパネルセンサーによる高精度な操作性で、通常のタッチパネルと同じような操作が可能。初めての人でもスムーズに利用しやすい。
  • 映像を空中に浮かすことで訴求力を高め、より先進的なコンテンツ表現を可能に。
  • 非接触で入力でき、衛生的に使用可能。
各社の役割
  • DNP:コンテンツの制作、タッチパネルセンサーとモニターを組み込んだ空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画、開発および販売など
  • MIRAIBAR:空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画開発および製造など
    ※特殊プレート(空中結像プレート「ASKA3D」)は、アスカネットが開発・製造

「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で先行導入

 同施設は、最新の技術と、資生堂ならではの人間味のあるヒューマンタッチな対応力を融合させた、「SHISEIDO」ブランドの体験を提供する施設。2020年7月のオープン以来、店内モニターのタッチペンでの操作を促進するなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を実施。スキンケア製品「アルティミューン」の売場では、商品を顧客自身が試せる自動テスターと、商品を選択するタッチパネルを併用しているが、さらに「非接触」なサービスを徹底するため、2020年10月27日に「空中ディスプレイ入力端末」を2台導入して、商品が選択できるようにしている。

スキンケア製品「アルティミューン」売場での空中ディスプレイ入力端末設置イメージ
スキンケア製品「アルティミューン」売場での空中ディスプレイ入力端末設置イメージ

 今後両社は、演出効果や実用性の高いコンテンツと筐体の企画・開発などを進め、店頭などでの生活者の体験価値を高める「空中ディスプレイ入力端末」を、店舗を保有するメーカー・金融機関などに提供していく。